ビジネスソリューション

極限へのチャレンジを支えるタフブック

CHALLENGERS INTERVIEW

CHALLENGERS INTERVIEW

TOUGHBOOK×海洋冒険家 白石 康次郎

僕が世界一、過酷にタフブックを使っているよ!

僕が世界一、過酷にタフブックを使っているよ!

単独無寄港無補給での
世界一周ヨットレースに
タフブックと共に挑む!

白石 康次郎さん

海洋冒険家

白石 康次郎さん

日本が誇る海洋冒険家、白石康次郎さんは、1994年に26歳の若さで、ヨットで単独無寄港無補給世界一周を成し遂げ、当時の史上最年少記録を樹立。3回の単独世界一周の他、数々の外洋ヨットレースでも活躍されています。そんな白石さんの愛艇、スピリット・オブ・ユーコーの操舵室(計器類やモニターが多数設置された船室)には、タフブックが備え付けられています。現在は、世界で最も過酷な単独世界一周ヨットレースと言われる「ヴァンデ・グローブ」での勝利を目指しているという白石さん。世界の最高峰に挑み続ける冒険家が、自然の脅威と隣合わせのレースで、タフブックをどのように活用しているのかをお聞きしました。

QUEST

過酷な外洋レースでは
情報が命運を握る。
いかに必要な情報を収集し、
活用できるかがカギ。

白石さんが挑戦する「ヴァンデ・グローブ」は全長60フィート(約18メートル)の外洋レース艇にたった一人で乗り込み、無補給・無寄港で地球を一周する、ソロレーサーの頂点といわれるレース。コースはフランスの大西洋岸のヴァンデ県レ・サーブル=ドロンヌの港を出発後、南半球1周およそ2万6千マイル(約4万8,152km)の航程をおよそ80日間かけて帆走します。レース中は一度も陸地に上陸することも、海上で補給を受けることもなく、強風や荒波の中でも帆走し続けなければならないため、世界最高峰のセーラーをもってしても、約半数がリタイアとなる非常に過酷なレースです。このような過酷極まりないレースに挑み続ける理由を白石さんに尋ねてみると、「好奇心がくすぐられるんだ」という答えが満面の笑顔と共に返ってきました。「たった一人で、デッカイ地球を回る、こんなにエキサイティングなレースはほかにないよね」。つねに危険な場所に身を置きながら、自分の感性を研ぎ澄ませて勝負に挑み、最高にワクワクする瞬間に出会いたい―。その情熱が冒険家を突き動かす原動力のようです。
しかし、競技場で行われるスポーツとは異なり、大自然を舞台に戦う外洋ヨットレースは嵐に巻き込まれる、海中のクジラに激突されて船体がダメージを受けるなど、想定外のアクシデントに見舞われることがあります。そこで必要なのは、今ある情報を最大限に生かして極力リスクを避けつつ、より早くヨットをゴールへと近づけるベストな判断を行い続けること。白石さんはそのために気象情報と自艇の情報を解析してナビゲートするセーリングソフトをフル活用しています。「アメリカとヨーロッパの2つの気象会社が天気図を1日2回更新しているので、その都度衛星通信でダウンロードして、PC上でその両方の情報とヨットの進路・速度・状態を照らし合わせて最適な航路を考えるんです」。船室内でモニタを睨みながら、データを解析し、コースを判断していく姿はさながらシステムエンジニア。現代の外洋ヨットレースにおいては、レーサーの技術、ヨットの性能だけでなく、高度な情報処理能力が勝利の大きな要素であると教わりました。

  • 過酷極まりない外洋ヨットレースに挑む白石さん

    過酷極まりない外洋ヨットレースに挑む白石さん

操舵室でCF-33を使用してコースを判断

操舵室でCF-33を使用してコースを判断

BREAKTHROUGH

激しい揺れ、湿度、水しぶき…。
さまざまな悪環境に耐えられる端末を。

ところが、外洋ヨットの船室はレーサー本人だけでなく、PCにとっても非常に過酷な環境です。ヨットは船体を傾けて走るため、水平になることはほとんどありません。加えて荒波の中を進むため、つねに激しい揺れに襲われます。海面が近いため船室内の湿度は異常に高く、激しく波しぶきを被ることもあります。また、温度変化はこれ以上ないほど大きく、赤道周辺を進むときは40℃以上ですが、南氷洋では氷点下になることも。このような過酷な状況の中でも故障せずに使い続けられる端末として、白石さんは12.0型 頑丈ノートPC TOUGHBOOK CF-33を選択しました。「僕と一緒に激しい振動に耐え、湿度に耐え、温度の変化に耐えてくれる。そんな端末はタフブック以外には考えられませんね。他の選手も多くがタフブックを使っていますよ」。情報が命綱である外洋ヨットレースにおいては、端末の故障は許されません。耐落下・耐衝撃性能、MIL-STD-810G準拠の耐振動設計、IP65準拠の防塵・防滴設計や耐温度環境性能は極限の勝負に挑む冒険家に必要にとっては必要不可欠だといえます。
また、船室にノートPCを固定してしまうと持ち運べないというデメリットがありますが、CF-33はデタッチャブル(着脱式)タイプのため、必要なときはタブレット部を取り外して携行することもできます。「船室外で情報を見たいときもあるんですよ。例えば、港にヨットを着けるときなどは肉眼で周囲の状況を確認しながら、モニタのGPS情報も確認してヨットを動かします。そのようなときにデタッチャブルタイプは便利ですね。グローブをしていてもタッチ操作ができるし」。
このほか、船室外での作業では、機動性に優れた5型頑丈ハンドヘルドFZ-X1を活用する場合も多いと言います。「軽さというのは意外に重要で、重いと持ち出すことが面倒になる。その点、ストレスなく持ち運べる軽量タイプがあって良かったと思うことが多いです」。また、ヨットの中には十分な電源がないため、長時間駆動が可能な点もタフブックを使い続けている理由だそうです。
さらには、レース中にヨットがダメージを負った場合に「ヴァンデ・グローブ」のレーサーたちは修理を自分で行わなければなりません。しかし、修理に必要なマニュアルをすべて船内に積み込むと膨大な荷重になりレースに不利になるため、書類はすべて電子化し、タフブックの中へ。いざというときの携帯マニュアルとしても役立っているようです。

  • 取り外して使えるデタッチャブル端末は船室外で作業を行う際に重宝

    取り外して使えるデタッチャブル端末は
    船室外で作業を行う際に重宝

  • タフブックなら船外での作業中にグローブを着けたまま確認が行える

    タフブックなら船外での作業中に
    グローブを着けたまま確認が行える

  • 機動性の高い端末として頑丈ハンドヘルドFZ-X1も活躍

    機動性の高い端末として
    頑丈ハンドヘルドFZ-X1も活躍

WISH

ヨットレースを通じて、
日本を明るく、元気にしたい。
その想いを
洋上のタフブックから発信。

最適なコースで帆走するため、そして万一のトラブルを速やかにリカバリーするために、タフブックで情報を巧みに活用されている白石さんですが、もう一つ、ヨットから外部への情報発信も大切にされているそうです。毎日のSNS更新やメディアの生中継などを通じて、自分がいまどんな状態で闘っているのかという“ありのまま”を、応援してくれるファンに、スポンサーに、チームの仲間たちに伝えようとしています。「僕はヨットレースを通して、日本を明るく元気にしたいと思っています。過酷な環境で頑張っている姿を見せることで、誰かが自分も頑張ろうと思えるかもしれない。僕の残した詳細な航海記録を辿って、冒険を夢見る若者が世界一周を仮想体験できるかもしれない。そういうことを考えて、どんな辛いときでもヨットから笑顔でリアルな情報を発信し続けているんです」。そんな情報発信をサポートしているのも、タフブック。レース中のヨットの上で撮影された画像や映像を取り込み、インターネットで世界に配信しています。
「日本をもっと明るく元気にするために、タフブックでもっと面白いことをやってみたい。例えばヨットにつけたジャイロセンサー※の情報をタフブックに取り込んでリアルタイム配信することで、遠く離れた場所のダミーのヨットが同じように揺れるとか。そうすれば子どもたちは陸にいながら、僕と同じ揺れを体験し、一緒に冒険に参加することができる」。
日本人として初参戦した2016年の大会では、マストが折れ、リタイアを余儀なくされましたが、2020年の次回大会では新艇での参加を予定しており、優勝争いも期待されます。現在51歳を迎えるも、体力、気力ともに十分のチャレンジャーが、これまでの経験を生かして生涯最高のレースを繰り広げるか。洋上のタフブックから配信され続ける情報に注目し、そのタフでエキサイティングな冒険をぜひ皆さんも一緒に応援してください。

  • ※「角速度センサー」とも呼ばれ、回転や向きの変化を検知するセンサーのこと
  • 注1)本製品の耐衝撃・耐振動・防塵・防滴・耐環境性能は、無破損・無故障を保証するものではありません。あらかじめご了承ください。
  • 注2)タフブックは塩害対策を施しておりません。
  • 外洋ヨットレースに付き物の激しい揺れ

    外洋ヨットレースに付き物の激しい揺れ

Introduction Model

導入機種

シリーズ最大の12.0型頑丈端末が
3つの形態でどんな現場でもフル稼働。

キーボード部を着脱できるデタッチャブルPC。機動力が重要な現場では、キーボード部を外して頑丈タブレットとして、入力作業が必要な現場では頑丈ノートPCとして、また、お客様に画面を見せながら入力する作業にはコンバーチブルPCとして活用できます。

TOUGHBOOK CF-33

12型頑丈デタッチャブル&コンバーチブルPC
TOUGHBOOK CF-33

同シリーズの最新機種はこちら

情報も映像も音声も、この手の中に。
頑丈さと機能を極めたハイエンドモデル。

300cm落下試験をクリアした衝撃耐性、IP65/IP68準拠の防塵・防滴/防水性能、そして−20℃〜60℃の耐環境性能…。極めて強靭なボディに、コンピューターの汎用性とハンディターミナルの専門性、そして通話機能も付加した頑丈Android™タブレットです。

TOUGHPAD FZ-X1

5型頑丈タブレット
TOUGHPAD FZ-X1

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TOUGHBOOK

ビジネスに適したWindows 10 Pro

Windows 10 Pro

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