松下電器産業株式会社は、東京・名古屋・大阪の地上波デジタル放送開始を間近に控え、放送設備のHD化を進めている東京放送株式会社(以下TBS)と日本テレビ放送網株式会社(以下NTV)から「DVCPRO HD EX」方式デジタルハイビジョンVTRシリーズのVTR機器を納入しました。主に、報道・情報・スポーツ番組制作用途に納入され、既に運用が始まっています。
「DVCPRO HD EX」は、1.ローコスト、2.コンパクト(ハンドリングの良さ)、3.フィールド、の3つのコンセプトを基に開発された1/4インチ幅(6.35mm)のメタルテープを使用したHDデジタルVTRフォーマットです。
1.ローコスト=従来放送方式VTR並みのコストを実現。イニシャル、ランニングでDVCPRO 50とほぼ同等※。
2.コンパクト=省スペース性とハンドリングの良いコンパクトなテープカセットサイズで機動力も発揮。
3.フィールド=夜間、低照度での撮影に威力を発揮する高感度CCDと蓄積機能や、デジタルズーム機能を搭載したジャストバランス設計の新メラレコーダー「AJ-HDX400」と、ハーフラックサイズでDC駆動に対応し屋内・フィールドを問わず使用でき、IEEE1394接続による現場編集に対応するフィーダー・ビューワー「AJ-HD1200」の開発・商品化。報道・情報番組制作現場で機動力を発揮します。
DVCPROシリーズは1996年の発売以来、全世界で22万台以上(2003年9月末現在)販売され、報道・制作分野で幅広く活用されています。 TBS/NTV両局はDVCPRO50を中心に、主に報道分野で導入・運用されてきました。 今回、両局は放送設備のHD化に向け、DVCPRO50で培った高い信頼性と、そのコンセプト(ローコスト、コンパクト、フィールド)を受け継ぐ「DVCPRO HD EX」を評価され、今回の採用につながりました。