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2003年10月29日

IEEE 1 3 9 4 、マルチフォーマット対応の小型HDデジタルVTR AJ-HD1200を新発売

AJ−HD1200写真

松下電器産業株式会社は、1.ローコスト、2.コンパクト(ハンドリングの良さ)、3.フィールド重視、の3つのコンセプトを基に開発されたHDデジタルVTRフォーマット「DVCPRO HD EX」シリーズの新製品として、小型・軽量、マルチフォーマット再生出力に対応した「DVCPRO HD EX」コンパクト・プレイヤー/レコーダーAJ-HD1200を発売します。

新製品AJ-HD1200は現行スタジオVTRのAJ-HD1700/AJ-HD1600と同様に、全DVCPROフォーマット、民生DV及びDVCAMTMフォーマットテープの再生も可能で、ダウンコンバート出力を標準搭載しており、また従来機種のAJ-HD130DCと同様に小型・軽量でAC/DC両電源に対応。また、オプションのSDIインターフェイスボードを装着することで、HD-SDIでの入力信号の記録やHD再生出力、従来のDVCPROなど従来TV方式で記録されたテープ再生信号をHD信号にアップコンバートして出力することも可能です。VARICAMの720P収録素材も1080/24Pに変換可能です。さらにIEEE1394出力ボードを装着すれば、ローコストなDVノンリニア編集システムとの接続も可能です。

これらにより、屋内外問わずに映像プレビューや送出、機動的なHD収録と現場編集など、報道・情報系番組の制作やデジタルシネマ関連制作に幅広く使用することができます。

なお、本製品AJ-HD1200は、千葉幕張メッセで11月19日から21日まで開催される国際放送機器展 Inter B.E.E 2003においてパナソニックブースに出展する予定です。

【特長】

1. マルチフォーマット・テープ再生機能(標準)。オプションI/FでHD収録と再生アップコンバート出力も可能。
・DVCPROシリーズをはじめ、民生DV、DVCAMTMフォーマットテープの再生とアナログビデオ出力が可能。
・テープ出力のダウンコンバート機能を標準装備。
・オプションのSDIインターフェイスで最長92分のHDデジタル収録と、アップコンバート再生出力にも対応。

2. 小型軽量ハーフラックサイズ&AC/DC両電源対応で機動性の高い収録・再生が可能。
3. オプションのIEEE1394インターフェイス対応で、現場でのローコストノンリニア編集に対応。
4. RS422Aリモートに対応。オプションのコントローラーで、ジョグ/シャトル再生や簡易編集に対応。

【発売の背景】

地上デジタル放送を間近に控えての市場要求
1.HD機器のローコスト化。
2.あわせてHD-VTR機器の小型軽量化。従来放送方式VTR同等の操作性・機動力。
3.HDへの切り替え時期に伴うマルチフォーマット機能の搭載。
4.ローコストでモバイルなDVノンリニア編集システムへの接続を可能にするIEEE1394インターフェイスの搭載。

【商品概要】

1. マルチフォーマット・テープ再生機能(標準)。オプションI/FでHD収録と再生アップコンバート出力も可能。
DVCPROシリーズをはじめ、民生DV、DVCAMTMフォーマットテープの再生とアナログビデオ出力が可能。
DVCPRO(記録信号480i=NTSC、映像ビットレート25Mbps)、DVCPRO 50(記録信号480i=NTSC、映像ビットレート50Mbps)で記録されたテープの再生が可能です。もちろん、現行のDVCPRO HDカメラレコーダーやスタジオレコーダーで記録された従来のDVCPRO HDフォーマット(記録信号1080i/720p、トラックピッチ18μm)の再生互換を持っています。標準でアナログビデオアウト(コンポジットビデオ、RGB/YPbPr切り替え)が搭載されており、市販のハイビジョンテレビもしくは従来方式テレビでのプレビューも可能です。また、民生DV(記録信号480i=NTSC、映像ビットレート25Mbps)で記録されたテープの再生も可能です。持ち込み素材として増加するDVテープを利用でき、民生DVカメラが捉えたスクープ映像をダビングする手間なく利用することが可能です。また、業務用DVフォーマットであるDVCAMTMテープも同様に再生可能です。
※ミニDVカセット及びDVCAMのSカセットの再生にはカセットアダプターAJ-CS455Pが必要です。

テープ出力のダウンコンバート機能(アスペクト変換機能付き)を標準装備。
HDテープ再生時、アナログビデオアウト(コンポジットビデオ)からダウンコンバート映像を出力可能です。これにより、一般のピクチャーモニターでのプレビューが可能になります。また、アスペクト変換機能も搭載しており、レターボックス/スクイーズ/サイドカットの変換モードを選択できます。

オプションのSDIインターフェイスで1080i/720P HDデジタル収録と、アップコンバート再生出力にも対応。
SDIインターフェイスボードAJ-YA120(オプション)を装着すれば、HD-SDI入力からのHD信号(1080i/720P)の記録が可能になり、HD収録機として使用可能です。また、SDテープ再生信号をSD-SDIアウトから出力したり、ボードに搭載されたアップコンバーターによりHDにアップコンバートして出力したりすることも可能になります。

VARICAM素材を1080/24P変換出力可能。
VARICAMで収録された720/24P OVER 60P(2:3プルダウン記録)収録素材を、1080/24Pに変換出力することも対応しており、デジタルシネマ関連製作やシネマライクHD制作にもご使用いただけます。

2. 小型軽量ハーフラックサイズ&AC/DC両電源対応で機動性の高い収録・再生が可能。
DVCPROシリーズで定評のある波形モニター同等(ハーフラック)サイズのコンパクト設計。場所をとらずに設置可能なので、中継車やヘリコプターでの収録や送出に最適です。また、キャリングハンドルを装備しており、持ち運びも簡単です。
AC100〜240V、DC12V電源に対応し、屋内・フィールド双方での使用にフレキシブルに対応します。
3. オプションのIEEE1394インターフェイス対応で、現場でのローコストノンリニア編集に対応。
IEEE1394出力ボードAJ-YAD120(オプション)を装着することにより、テープ再生信号のIEEE1394出力が可能になります。DV、DVCPRO、DVCPRO 50テープは記録された圧縮デジタルデータがそのまま出力され、それぞれのコーディックに対応したノンリニア編集システムに接続し、ビデオ編集が可能になります。HDテープはDV(25Mbps)にダウンコンバートして出力されます。
この機能により、例えばHDで収録されたテープも、現場でラップトップPCを使用したノンリニア編集システムで編集し、編集結果(ローレゾビデオ)を伝送し速報としてオンエアしたり、同時に編集データ(EDLデータ等)とHDテープもしくはHDビデオ信号を本局に送って、局内のHD編集設備で本編集したりする、というような運用が可能になります。
4. RS422Aリモートに対応。オプションのコントローラーで、ジョグ/シャトル再生や簡易編集に対応。
RS422Aリモート端子(D-SUB 9ピン)を標準で搭載し、オプションのリモートコントローラーAJ-A95等でジョグ/シャトル再生(最大±50倍速)が可能。オフィスビューワーとして使用するとき便利です。
また、編集コントローラーと接続し、編集プレイヤーとしてHD簡易編集システムに対応します。

■その他の機能

多彩なインターフェイス
・16ビット/48kHzの高音質デジタルオーディオ8チャンネル入出力が可能(オプションSDIインターフェイスボードAJ-YA120装着時)。
・4チャネルアナログオーディオ入出力(XLR3ピン×4)
・オーディオモニターL/R出力(RCAピン×2)およびボリューム付きヘッドホン出力装備。
・SMPTEタイムコードジェネレーター・リーダー内蔵。TC入出力端子(BNC×2)も搭載。
使いやすい機能
・オートリワインド:テープ終端で自動巻き戻しが可能。
・オートリピート:指定ポイント間での繰り返し再生(無限/1回を選択)
・メモリーストップ:指定ポイントでの自動停止。
・その他:つなぎ録り編集、RECインヒビット、TAPE/EE出力切り替えなど

■オプション

・SDIインターフェイスボードAJ-YA120(オープン価格):HD-SDIの入出力および、SD-SDIの出力を可能にします。再生テープのフォーマットコンバート機能も搭載しています。
・IEEE1394インターフェイスボードAJ-YAD120(オープン価格):IEEE1394からのDV/DVCPRO/DVCPRO 50データの出力を可能にします。HDテープ再生時にはダウンコンバートしてDV/DVCPROデータで出力します。
・9ピンコントローラーAJ-A95(希望小売価格12万円):RS-422準拠のジョグ・シャトルコントローラー。

■主な定格

総合定格]
電源/消費電力 AC(100〜240V)±10%、50Hz/60Hz/97W
電源(DC)/入力電流(DC) 12V/6.6A
動作周囲温度/湿度 5℃〜40℃/10%〜85%(結露なし)
外形寸法 214(幅)×132(高さ)×430(奥行)mm
質量 約8.2kg
記録フォーマット DVCPRO HD―LP
記録ビデオ信号(切換式) 1080i/59.94Hz、720p/59.94Hz、1080i/50Hz
記録オーディオ信号 48kHz 16bit 8CH
記録トラック デジタルビデオ・オーディオ:ヘリカルトラック
タイムコード(サブコード)、キュー、コントロール(CTL)
テープ速度 67.64mm/秒
記録時間 最大92分(AJ-HP92ELG使用時)
使用テープ 6.35mm幅メタルテープ、DVCPRO HD用カセット
再生フォーマット DVCPRO HD-LP/DVCPRO HD/DVCPRO 50/DVCPRO P/DVCPRO/DV-SP/DVCAM
FF/REW時間 約2分以内(AJ-HP46LP使用時)
[ビデオ入力信号]
HD-SDI入力※1オプション BNC×2 アクティブスルー(SMPTE292M/296M準拠)
REF入力※1オプション BNC×2 ループスルー、75Ω ON/OFF切換
アナログコンポジット/HD3値SYNC(59.94Hz)自動切換
[ビデオ出力信号]
HD SDI※1オプション BNC×1(SMPTE292M/296M規格に準拠)
SD SDI※1オプション BNC×1(SMPTE259M-C規格に準拠)
HDアナログコンポーネント BNC×3(Y/Pb/Pr, R/G/B切替)
アナログコンポジット BNC×2、ビデオ1、ビデオ2(スーパーON/OFF)
[出力信号レベル調整]
HD SDI出力システム位相
※1オプション
±0.5H(±550Sample、27nsステップ)
SD SDI/コンポジットビデオ
出力システム位相
※1オプション
±0.5H(±429Sample、74nsステップ)
コンポジットビデオ出力SC位相 ±180°
[オーディオ入力信号]
アナログ入力※1オプション XLR×4(CH1/CH2/CH3/CH4)
600Ω/ハイインピーダンス、+4/0/ー20/ー60dBm切換
HD SDI入力※1オプション BNC×1、75Ω(SMPTE299M規格に準拠)
[オーディオ出力信号]
アナログ出力 XLR×4(CH1/CH2/CH3/CH4)、ローインピーダンス
+4/0/ー20dBm切換(600Ω負荷時)
CH3/CH4出力はモニター出力(L/R)に切替
HD-SDI出力※1オプション BNC×2、75Ω(SMPTE299M規格に準拠)
SD-SDI出力※1オプション BNC×1、75Ω(SMPTE272M-A規格準拠)
モニター音声出力 XLR×2(L/R)、ローインピーダンス、
+4/0/ー20dBm切換(600Ω負荷時)
(CH3、CH4出力端子切換)
ヘッドホン出力 M3ステレオ、8Ω、レベル可変
[その他の入出力信号]
タイムコード 入力:BNC×1、0.5〜8Vp-p、10Kω
出力:BNC×1、2.0±0.5Vp-p、ローインピーダンス(600Ω負荷時)
リモート D-sub9ピン、RS-422Aインターフェイス
DC電源出力 4ピン×1、DC12V、250mA、AJ-A95用
デジタルインターフェイス 6ピン×1(IEEE1394準拠)
●製品のデザインおよび定格は、改善のために予告なしに変更することがあります。