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2004年5月25日

世界初、IEEE1394-HDデスクトップ編集に対応可能な小型HDデジタルVTRAJ-HD1200Aを発売


松下電器産業株式会社は、放送用HDデジタルVTRフォーマット「DVCPRO HD EX」シリーズの新製品として、世界で初めてIEEE1394接続によるPCベースでのHDデジタル編集に対応したDVCPRO HD EXコンパクト・
プレイヤー/レコーダーAJ-HD1200Aを発売します。

新製品AJ-HD1200Aは現行スタジオVTRのAJ-HD1700/AJ-HD1600と同様に、全DVCPROフォーマット、民生DV及びDVCAMTMフォーマットテープの再生も可能で、ダウンコンバート出力を標準搭載しており、波形モニターサイズの小型・軽量でAC/DC両電源に対応。また、オプションのSDIインターフェイスボードを装着することで、HD-SDIでの入力信号の記録やHD再生出力、従来のDVCPROなど従来TV方式で記録されたテープ再生信号をHD信号にアップコンバートして出力することも可能です。当社のデジタルシネマ用HDカメラレコーダー「VARICAM」の720P収録素材も1080/24Pに変換可能です。
さらに、世界で初めてDVCPRO HD圧縮データをそのまま転送可能な、オプションのデジタルビデオ・入出力ボード(IEEE1394準拠)を装着すれば、ローコストなパソコンベースでのHD(ハイビジョン)に対応したノンリニア編集システムとの接続も可能です。
これらにより、従来非常に高価だったHD編集システムを約1/10以下(システム価格500万円以下)にコストダウンすることができ、全世界で番組制作のHD化を促進させると思われます。

【特長】

1. オプションのIEEE1394インターフェイスで、ローコストなPCベースのHDノンリニア編集に対応。
2. マルチフォーマット・テープ再生機能(標準)。オプションI/FでHD収録と再生アップコンバート出力も可能。
・ DVCPROシリーズをはじめ、民生DV、DVCAMTMフォーマットテープの再生とアナログビデオ出力が可能。
・ テープ出力のダウンコンバート機能を標準装備。
・ オプションのSDIインターフェイスで最長92分のHDデジタル収録と、アップコンバート再生出力にも対応。
3. 小型軽量ハーフラックサイズ&AC/DC両電源対応で機動性の高い収録・再生が可能。
4. RS422Aリモートに対応。オプションのコントローラーで、ジョグ/シャトル再生に対応。

【商品概要】

1. オプションのIEEE1394インターフェイスで、ローコストなPCベースのHDノンリニア編集に対応。

・ 世界で初めて、IEEE1394によるHD信号伝送「DVCPRO HD over IEEE1394」に対応。
デジタルビデオ入出力ボードAJ-YAD120AG(オプション、IEEE1394準拠)を装着することにより、DVCPRO HD圧縮方式によるHDデジタルビデオ信号のIEEE1394による入出力が可能になります。HDテープはDVCPRO 50、DV(25Mbps)にダウンコンバートして出力することも可能です。
これに対応したノンリニア編集システム(アップルコンピュータ社Final Cut Pro HD※1、アビッドテクノロジー社 Avid Xpress Pro※2対応予定)は、HD-SDIによるHDベースバンド(非圧縮)信号による編集システムにくらべ、HD-SDI動画キャプチャーボードなど特別なハードウェアを必要とせず、また、高画質なDVCPRO HD圧縮信号(100Mbps)をそのまま、高効率にHDDにストレージすることが可能です。
編集イメージ
※1:発売中。Apple(R), Mac(R), Final Cut Pro(R), and FireWire(R) are trademarks of Apple Computer, Inc., registered in the U.S. and other countries.
※2:HDサポート予定 : 2004年 第4四半期 (Mojo必須)。Avid Xpress(R), Avid Mojo(R) are registered in the United States (indicated by (R)) of Avid Technology, Inc.

・ 全てのDVファミリーのIEEE1394出力が可能
また、HD1200Aには後述のマルチフォーマット再生機能を搭載しており、DV/DVCAM(25Mbps)、DVCPRO(25Mbps)、DVCPRO 50(50Mbps)の各テープは記録された圧縮デジタルデータがそのまま出力され、それぞれのコーディックに対応したノンリニア編集システムに接続し、ビデオ編集が可能です。
※再生出力のみ、記録はできません。DVのLPモードには対応していません。

2. マルチフォーマット・テープ再生機能(標準)。オプションI/FでHD収録と再生アップコンバート出力も可能。
・ DVCPROシリーズをはじめ、民生DV、DVCAMTMフォーマットテープの再生とアナログビデオ出力が可能。
DVCPRO(記録信号480i=NTSC、映像ビットレート25Mbps)、DVCPRO 50(記録信号480i=NTSC、映像ビットレート50Mbps)で記録されたテープの再生が可能です。もちろん、現行のDVCPRO HDカメラレコーダーやスタジオレコーダーで記録された従来のDVCPRO HDフォーマット(記録信号1080i/720p、トラックピッチ18μm)の再生互換を持っています。
標準でアナログビデオアウト(コンポジットビデオ、HDアナログコンポーネント〈RGB/YPbPr〉切り替え)が搭載されており、市販のハイビジョンテレビもしくは従来方式テレビでのプレビューも可能です。
また、民生DV(記録信号480i=NTSC、映像ビットレート25Mbps)で記録されたテープの再生も可能です。持ち込み素材として増加するDVテープを利用でき、民生DVカメラが捉えたスクープ映像をダビングする手間なく利用することが可能です。また、業務用DVフォーマットであるDVCAMTMテープも同様に再生可能です。
※ミニDVカセット及びDVCAMTMのSカセットの再生にはカセットアダプターAJ-CS455Pが必要です。DVのLPモードには対応していません。
記録フォーマット
入力信号(HD-SDI/IEEE 1394) 記録フォーマット
HD 1080/59.94i 1080/59.94i
1080/50i 1080/50i
720/59.94p 720/59.94p
※オプションボード使用時

再生テープと出力フォーマット
再生
テープ
テレビ方式 HD出力
(YPbPr/RGB,
HD-SDI※1)
SD出力
(コンポジット, SDI※1)
IEEE 1394出力※2
(DVCPRO HD/DVCPRO 50/
DVCPRO/DV切替)
DVCPRO
HD
DVCPRO
50
DVCPRO DV
DVCPRO
HD
1080/59.94i 1080/59.94i 480i 1080/59.94i 480i - 480i
720/59.94p 480i - - - -
720/59.94p 720/59.94p 480i 720/59.94p 480i - 480i
1080/59.94i※1 480i - - - -
1080/50i 1080/50i 576i 1080/50i 576i - 576i
720/24p
over 59.94p
1080/24p※1 480i - - - -
720/25p
over 60p
1080/25p※1 - - - - -
- 576i※1 - - - -
DVCPRO
P
480/59.94p 1080/59.94i or
720/59.94p※1
480i - - - 480i
DVCPRO
50
480i 1080/59.94i or
720/59.94p※1
480i - 480i - 480i
576i 1080/50i※1 576i - 576i - 576i
DVCPRO 480i 1080/59.94i or
720/59.94p※1
480i - - 480i 480i
576i 1080/50i※1 576i - - 576i 576i
DV/
DVCAM
480i 1080/59.94i or
720/59.94p※1
480i - - - 480i
576i 1080/50i※1 576i - - - 576i
※1: SDIインターフェイスボードAJ-YAAGが必要です。
※2: IEEE 1394インターフェイスボードAJ-YAD120AGが必要です。

・ テープ出力のダウンコンバート機能(アスペクト変換機能付き)を標準装備。
HDテープ再生時、アナログビデオアウト(コンポジットビデオ)からダウンコンバート映像を出力可能です。これにより、一般のピクチャーモニターでのプレビューが可能になります。
また、アスペクト変換機能も搭載しており、レターボックス/スクイーズ/サイドカットの変換モードを選択できます。

・ オプションのHD-SDI入出力/SDI出力ボードで1080i/720P HDデジタル収録と、アップコンバート再生出力にも対応。
HD-SDI入出力/SDI出力ボードAJ-YA120AG(オプション)を装着すれば、HD-SDI入力からのHDデジタルベースバンド信号(1080i/720P)の記録が可能になり、HD収録機として使用可能です。
また、SDテープ(DVCPRO 50/DVCPRO/DVCAM/DV)再生信号をSD-SDIアウトから出力したり、ボードに搭載されたアップコンバーターによりHDにアップコンバートして出力したりすることも可能になります。

・ VARICAM素材を1080/24P変換出力可能。
VARICAMで収録された720/24P OVER 60P(2:3プルダウン記録)収録素材を、1080/24Pに変換出力(することも対応しており、デジタルシネマ関連製作やシネマライクHD制作にもご使用いただけます。

3. 小型軽量ハーフラックサイズ&AC/DC両電源対応で機動性の高い収録・再生が可能。
DVCPROシリーズで定評のある波形モニター同等(ハーフラック)サイズのコンパクト設計。場所をとらずに設置可能なので、中継車やヘリコプターでの収録や送出に最適です。また、キャリングハンドルを装備しており、持ち運びも簡単です。
AC100〜240V、DC12V電源に対応し、屋内・フィールド双方での使用にフレキシブルに対応します。
4. RS422Aリモートに対応。オプションのコントローラーで、ジョグ/シャトル再生に対応。
RS422Aリモート端子(D-SUB 9ピン)を標準で搭載し、オプションのリモートコントローラーAJ-A95等でジョグ/シャトル再生(最大±50倍速)が可能。オフィスビューワーとして使用するとき便利です。

■その他の仕様・機能

多彩なインターフェイス
○ 16ビット/48kHzの高音質デジタルオーディオ8チャンネル入出力が可能(オプションSDIインターフェイスボードAJ-YA120装着時)。
○ 4チャネルアナログオーディオ入出力(XLR3ピン×4)
○ オーディオモニターL/R出力(RCAピン×2)およびボリューム付きヘッドホン出力装備。
○ SMPTEタイムコードジェネレーター・リーダー内蔵。TC入出力端子(BNC×2)も搭載。
使いやすい機能
○ オートリワインド:テープ終端で自動巻き戻しが可能。
○ オートリピート:指定ポイント間での繰り返し再生(無限/1回を選択)
○ メモリーストップ:指定ポイントでの自動停止。
○ その他:つなぎ録り編集、RECインヒビット、TAPE/EE出力切り替えなど

■オプション

○ HD-SDI入出力/SDI出力ボードAJ-YA120AG(オープン価格):HD-SDIの入出力および、SD-SDIの出力を可能にします。再生テープのフォーマットコンバート機能も搭載しています。
○ デジタルビデオ入出力ボードAJ-YAD120AG(オープン価格):IEEE1394によるDVCPRO HDデータの入出力、DV(DVCAM)/DVCPRO/DVCPRO 50データの出力を可能にします。HDテープ再生時にはダウンコンバートしてDV/DVCPROデータで出力します。
○ 9ピンコントローラーAJ-A95(希望小売価格126,000円 税込):RS-422準拠のジョグ・シャトルコントローラー。

【定格】

【総合定格】
電源(AC/DC): AC100〜240V±10%、50/60Hz/DC12V, 入力電流約6.6A
消費電力: 約97W(オプション搭載時)
動作周囲温度/周囲湿度: 5℃〜40℃/10%〜85%(結露なし)
質量: 約8.2 kg
外形寸法: 214(幅)×132(高さ)×430(奥行き)mm
記録フォーマット: DVCPRO HD-LP
記録ビデオ信号: 1080i/59.94Hz、1080i/50Hz、720p/59.94Hz(切換式)
記録オーディオ信号: 48kHz 16bit 8CH
記録トラック: デジタルビデオ・オーディオ;ヘリカルトラック、
タイムコード(サブコード)、キュー、コントロール(CTL)
テープスピード: 67.64mm/秒
記録時間: 最長92分(AJ-HP92ELG使用時)
使用テープ: 6.35mm幅メタルテープ、DVCPRO HDカセット
再生フォーマット: DVCPRO HD-LP、DVCPRO HD、DVCPRO50、DVCPRO P、DVCPRO、DV-SP、DVCAM
FF/REW時間: 約2分(AJ-HP92ELG使用時)
【ビデオ定格】
サンプリング周波数: Y:74.25/1.001MHz、PB/PR:37.125/1.001MHz
量子化: 8bits
圧縮方式: DTC+可変長符号
圧縮比率: 1/6.7
エラー訂正: リードソロモンプロダクトコード
ビットレート: 100 Mbps
【オーディオ定格】
チャンネル数: 8チャンネル
サンプリング周波数: 48KHz(ビデオに同期)
量子化: 16bit
周波数特性: 20Hz〜20kHz、±1.0dB(基準レベルにて)
ダイナミックレンジ: 85dB以上(1kH、エンファシス off、“A” weighted)
歪率: 0.1%以下(1kH、エンファシス off、基準レベル)
クロストーク: −80dB以下(1kHz、2チャンネル間)
ワウ&フラッター: 測定可能値以下
ヘッドルーム: 20dB
【ビデオ入力信号】
HD SDI(オプション※1): BNC×1(SMPTE292M/296M規格に準拠)
REF(オプション※1): BNC×2(ループスルー)75Ω、On/Off切換、
アナログコンポジット/HD 3値SYNC(59.94Hz)自動切換
【ビデオ出力信号】
HD SDI(オプション※1): BNC×2(SMPTE292M/296M規格に準拠)
SD SDI(オプション※1): BNC×1(SMPTE259M-C規格に準拠)
HDコンポーネント: BNC×3(Y/Pb/Pr, R/G/B 切替)
SDコンポジット: BNC×2、ビデオ1、ビデオ2(スーパーOn/Off)
【出力ビデオ信号調整】
HD SDIシステム位相: (オプション※1) ±0.5H(±1100Sample、14nsステップ)
SD SDIコンポジットシステム位相: (オプション※1) ±0.5H(±858Sample、37nsステップ)
コンポジットSC位相: ±180゜
【オーディオ入力信号】
アナログ(オプション※1): XLR×4(CH1/CH2/CH3/CH4)600Ω/ハイインピーダンス切換(出荷時は600Ω)
+4/0/−20dBm/−60dBu(3kΩ)切換
HD SDI(オプション※1): SMPTE299M規格に準拠(BNC×1、75Ω)
【オーディオ出力信号】
アナログ: XLR×4(CH1/CH2/CH3/CH4)CH3/CH4はモニター出力(L/R)に切換可能
ローインピーダンス、+4/0/−20 dBm(600Ω負荷時)切換
HD SDI(オプション※1): SMPTE299M規格に準拠(BNC×2、75Ω)
SD SDI(オプション※1): SMPTE272M-A規格に準拠(BNC×1、75Ω)
ヘッドホン: M3ステレオ、8Ω レベル可変
【その他の入出力信号】
DIGITAL (オプション※2): 6ピン×1、IEEE 1394準拠、DVCPRO HD/DVCPRO50/DVCPRO/DV
タイムコード: 入力:BNC×1、0.5〜8.0Vp-p、10KΩ(オプション)
出力:BNC×1、ローインピーダンス、2.0±0.5Vp-p、(600Ω負荷時)
リモートコントロール: D-sub 9ピン、AJ-A95用、RS-422Aインターフェイス
DC電源出力: 4ピン×1、DC12V、250mA、AJ-A95用
※製品の定格およびデザインは改善等のために予告なしに変更する場合があります。