「DVCPRO P2」シリーズを、新たにCordillera Communications（USA）、ＺＤＦ（ドイツ）、ＭＤＲ（ドイツ）、ＳＶＴ(スウェーデン)、Sogecable（CNN+、スペイン）、CENTER TV（ロシア）、江蘇省広播電視総台（中国）、信越放送（日本）などの主要放送局をはじめ、Ｐ２による先進的なＩＮＧ（＝Information technology News Gathering）を支持した多くのユーザーが続々と採用を決定しています。２００５年２月現在、Ｐ２採用ユーザーは全世界で１５０社以上に拡大しました。

累計出荷台数も、２００５年３月末までに総計約２，０００台を達成しています。

商品ラインナップ拡充

当社はさらなるP2システムの普及を目指して、P2の商品ラインナップを拡充します。カメラレコーダーは、従来の肩載せタイプ１機種に加え、更なるコストダウンと低消費電力化した報道用特化モデルのメモリーカード・カメラレコーダー"P2cam"AJ-SDC700と、P2camを小型・軽量化しＨＤ記録にも対応したメモリーカード・カメラレコーダー"P2handheld"AG-HVX200を加えました。また、P2カードを現場で迅速にデータコピーできる、ＤＣ駆動可能な堅牢タイプのポータブル・ＨＤＤユニット"P2store"AJ-PCS060Gは、Ｐ2カードの使用効率を向上させることができます。

これらの新ラインナップを世界最大の放送機器展ＮＡＢ２００５（米ラスベガス、ＬＶＣＣ、2005年4月18日〜21日開催）で出展しています。

アライアンス・パートナーも拡大

また当社は、放送機器分野のデジタルネットワーク化を進展させるため、世界の有力企業（ノンリニア編集・ビデオサーバー機器関連）と協業、アライアンス・パートナーは１５社に拡大しました。これらのパートナーと連携しながら、Ｐ２システムをＩＴ化が進む次世代の標準放送機器としてグローバルに展開していきます。

アライアンス・パートナー１５社（2005年4月現在）

Avid Technology, Apple Computer, Canopus, Dalet, Dayang Technology（中科大洋科技）, EVS Broadcast Equipment, Focus Enhancements, Leitch, Microsoft, Omneon, Pinnacle Systems, SGI, Telestream, Thomson/Grass Valley,　Quantel

「DVCPRO P2」シリーズについて

「DVCPRO P2」シリーズは、当社がＳＤメモリーカードで培った当社保有の大容量、高速転送技術を応用した「P2カード」を記録メディアに使用し、次世代のＩＮＧ（Information technology News Gathering＝ＩＴニュース取材）システムとして開発した放送業務用半導体メモリー機器です。本シリーズは、従来の放送用デジタルＶＴＲ「DVCPRO」シリーズと記録コーディックの互換性を持ち、半導体メモリーの高速転送・ＩＴとの親和性や、従来のＶＴＲやディスクのようにメカを必要としないことから耐衝撃・耐振動性に長じた特長を持ちます。「DVCPRO P2」シリーズの4GB・2GBメモリーカード、カメラレコーダー、デッキ、カードドライブの５機種を２００４年４月より順次発売しています。２００５年度には小型ＨＤ−Ｐ２カメラレコーダー「DVCPRO HD P2handheld」などＨＤ対応商品の発売も予定しています。