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2005年4月18日
ご参考

高い機動性、低消費電力を実現したショルダーマウント型。

P2導入を促進するニュース特化型新モデル


P2カム写真

松下電器は、世界最大の放送機器展NAB2005(ラスベガス、LVCC、2005年4月18日〜22日)において、報道制作に特化したコストパフォーマンスの高い新型カメラレコーダーAJ-SPC700を出展しました。

カメラの記録部に可動部品を使用しないことでAJ-SPC700は、記録部にメカを必要とする従来のカメラレコーダーが苦手とする衝撃、振動、高・低温、湿度など過酷な環境に耐え、非常に高い信頼性を実現しました。

AJ-SPC700で収録された映像は、ファイル転送で他のIT機器との互換性を確保するため、MXFファイルフォーマットでP2カードに記録されます。

昨年春より出荷して以来、DVCPRO P2シリーズは半導体メモリー収録と映像取材の大幅なIT化を推進し、デジタル映像取材はワークフローの高速化と運用コストの効率化という新時代を迎えるにいたりました。AJ-SPC700はP2の理想を具現化するコストパフォーマンスを持ち、P2導入を拡大するニューモデルです。

【特長】

1. ニュース制作に特化。さらに低消費電力化
2. 放送用DVCPRO 50による高画質、DVCPRO/DVスイッチャブル記録
3.

SDカード技術を応用した半導体メモリー「P2カード」記録による先進機能

【商品概要】

1. ニュース制作に特化。さらに低消費電力

・低消費電力20W(暫定)
駆動部を持たないP2カードに加え、新開発DSPにより、記録時20Wの低消費電力を実現。現場で必要なバッテリーパックを従来より減らすことができ、取材時の機動力を向上しました。
・ワイド対応2/3型IT方式3CCD
信頼性とコストパフォーマンスに優れた2/3型52万画素IT方式3CCDを採用。F11(2,000lux)、低スミア、750本の高解像度、63dB(暫定値)の高S/N画質で、放送業務用として十分な性能を備えています。16:9/4:3のアスペクト切換も可能です。
・新開発NEWSガンマ
“VARICAM”で定評あるパナソニックのガンマ機能。P2 camには従来のVIDEOガンマに加え、新開発のNEWSガンマを搭載しました。明暗の変化に対応しハイライト部の白トビを低減、ニュース取材における映像情報の保持に配意した新機能です。
・自動追尾型オートホワイトバランス
被写体に応じてリアルタイムにホワイトバランスを自動調整。AWB調整を行う余裕がない緊急時の収録に威力を発揮します。

2. 放送用DVCPRO 50による高画質、DVCPRO/DVスイッチャブル記録

・DVCPRO/DVCPRO50/DVスイッチャブル
DVCPROデータに加え、高画質4:2:2デジタルコンポーネント映像のDVCPRO50データの収録が可能です。またDVデータ形式での記録にも対応します。4GB容量※のP2カード1枚あたりの収録時間はDVCPRO/DVで16分、DVCPRO50では8分ですが、5スロットを用いた連続記録とホットスワップ機能により、長時間の連続収録が可能です。
※ 表示容量には管理領域等が含まれており、収録に利用できる容量はこれより少なくなります。
・全フォーマット非圧縮デジタルオーディオ収録 
DVCPRO50はもちろん、DVCPRO、DV、すべてのフォーマットで高音質(48kHz/16bit)の4チャンネルデジタルオーディオの収録が可能。(入力は2系統。1/3ch、2/4ch同音収録)

3. SDカード技術を応用した半導体メモリー「P2カード」記録による先進機能

・P2カードによる新次元の機動性と信頼性
VTRのようなメカニズムを必要としないメモリーカード記録方式は、収録中の衝撃や振動にきわめて強く、過酷な状況下でのニュース取材においても安定した映像が収録できます。この信頼性からテープやディスクをはるかに凌ぐ、新次元の機動力が生まれます。メモリーカード方式ならではの新たな機能を搭載しながら、従来のカメラレコーダーと同様のバランスを保ちました。
・メモリーカードならではの瞬時のRECスタート
RECレスポンスにおいてはテープやディスクを圧倒するスピードを実現。スタンバイ状態からのRECスタートは瞬時に作動します。一瞬のチャンスも逃さずに収録できるクイックレスポンスです。
・マルチスロットによる次世代の記録機能
P2カードスロットを5つ装備。P2カードを5枚まで装填して連続記録できるほか、メモリーカードならではの新しい記録機能を実現しました。

●データの保護: P2カードのデータはファイル消去やカードの初期化を行わない限り上書きによって消失することはありません。収録はカードの空き領域のみに行われます。

●ホットスワップREC: 記録中でも他のカードが交換できるホットスワップ機能を装備。カードを順次交換し続けることで半永久的な連続記録を可能にしました。

●ループREC: 指定した記録領域内で順次ループ記録することにより常に過去一定時間の収録を保持することができます。

●プリREC: スタンバイ状態でカメラに入る映像・音声を最大15秒(DVCPROの場合)まで常時メモリー。RECスタートから設定した秒数をさかのぼって記録されます。決定的な瞬間の撮り逃がしをリカバリーできます。

・プロキシデータ※記録に対応
オプションカードスロットまたはP2カード5番スロットにビデオエンコードカード(別売・AJ-YAX800G近日発売)を装着することによりニュース速報や局内ニュースシステムなどに利用できるMPEG4形式プロキシデータ(1.5Mbps/768kbps/196kbps)を本データと合わせてP2カードに記録できます。またP2 camにはSDメモリーカードスロットも備えており、SDメモリーカードにプロキシデータ記録が可能。ノートPCでの簡易ビューイングなどに利便が図れます。エンコードカードをオプション仕様とすることにより、将来の映像コーデックの進歩に対応できる設計になっています。
※プロキシデータとは、MPEG4形式の低解像度動画と音声のAVデータにタイムコード、メタデータなど管理情報が付随したデータです。Use of DCF Technologies under license from Multi-Format, Inc.
・USB2.0によるPC接続
USB2.0インターフェイスに対応しており、P2 camのカードスロットをPCの外付けデバイスとしても使用可能。フィールドでのノンリニア編集やネットワーク送出に柔軟な運用ができます。
・クリップサムネイル機能
サムネイルの自動作成: P2 camでは記録カット(クリップ)ごとのサムネイル画像を自動作成します。これはノンリニア編集やサーバーへのアップ後だけでなくP2 cam本体でも利用できます。
LCDモニターへのサムネイル表示: P2 cam側面に装備された3.5型カラーLCDモニターにクリップサムネイルを12面マルチスクリーン表示。選択したクリップへ瞬時にアクセスして再生できます。
選択クリップのシームレス再生※: 複数クリップをサムネイルアクセスで指定してシームレスな映像として連続再生・送出が可能です。
※記録フォーマットが異なる場合のシームレス再生はできません。
・ボイスメモ&ショットマーカー
各クリップには、音声によるコメントをタイムコードに関連づけて付けられるボイスメモ、OKカット/NGカットなどのマーキングに容易なショットマーカーをそれぞれ付加することができます。どちらも収録中はもちろん、収録後にクリップを選択して行うことができ、収録後の作業をサポートします。

【その他の機能】

・シーンファイルメモリー
カメラ画質設定をメモリー/呼び出せるシーンファイル機能。カメラ本体に4ファイル、SDメモリーカードに8ファイル、合わせて12の設定値を使用できます。本体メモリーからカードへのファイルコピーも可能です。

・カスタマイズ可能なUSERボタン/USER MENU
使用頻度の高い機能を割当ててワンタッチで実行可能なUSERボタンを3個備えています。またオンスクリーンメニューのカスタマイズが可能。よく使うメニュー項目を選んで独自のUSER MENU画面を作成、専用ボタンのワンタッチで表示することができます。

・充実した機能と仕様
● 高速電子シャッター(1/100、1/120、1/250、1/500、1/1000、1/2000)。シンクロスキャン1/60.3〜1/249.7秒)モード付き。
● 4ポジションの光学フィルターを装備。
● ファインダーマーカーは各種を選択できるほか任意に作成可能。
● カメラの設定状態をワンタッチで確認できるモードチェックボタン
● SMPTEタイムコードジェネレーター/リーダーを内蔵。タイムコードIN/タイムコードOUT端子装備。

・多彩なオプション対応
● UniSlot※方式ワイヤレスレシーバースロット。
● エクステンションコントロールユニットECU(別売/AJ-EC3P)によるカメラリモートが可能です。
● 取付け部が堅牢な別売ビューファインダー:AJ-VF20WBP(2.0型ワイド/AJ-VF15BP(1.5型)
※UniSlot は池上通信機株式会社の商標です。

DVCPRO P2シリーズについて

当社のDVCPRO P2シリーズ製品は、放送業務用デジタルVTRシステムのDVCPROとの完全なデータ互換性を持ち、DVCPRO HDへのシームレスなマイグレーションパスを確保しています。DVCPRO P2は、テープレス取材や素材への瞬時アクセス、プロキシビデオを必要としないモバイル現場編集、さらに従来のデジタイズ・素材取り込み作業を削減するとともに、市販のデータストレージドライブと接続しローコストなアーカイブも可能です。

DVCPRO P2のコア機器は、膨大なメンテナンスコストを発生させる可動メカニズムを必要としません。

P2カードは頻度の高い抜き差しに耐え得るためにコネクター部を強化し、テープやディスクを超える書き換え回数に耐え再使用することが可能です。

また、テープトランスポートや精密な制御を必要とする光ピックアップなどのメカニズムを必用としないので、衝撃・振動など過酷な環境に耐えることができます。