松下電器は、世界最大の放送機器展NAB2005(ラスベガス、LVCC、4月18日〜21日開催)において、世界で初めて半導体にHD信号を記録する1080i/720p/480iマルチフォーマットカメラレコーダーAG-HVX200を発表しました。
映像制作にかつてない柔軟性と多彩な表現力をもたらすDVCPRO HD P2ハンドヘルド・カメラレコーダー
AG-HVX200は、放送用として実績のある高画質DVCPRO HD方式による1080i/720p収録が可能です。
AG-HVX200はP2カードに、1080 60i/30p/24p、720 60p/30p/24p撮影、さらにDVCPRO 50/DVCPRO/DV圧縮方式による撮影に対応。また、デジタルシネマ用HDカメラレコーダーVARICAMのバリアブル・フレーム・レート記録機能によるスピードエフェクト収録を小型カメラで実現。
記録部にはSDカード技術を応用した放送用半導体メモリー「P2カード」を使用。ランダムアクセス、ホットスワップ、サムネイル表示等、従来のビデオカメラの概念を超える先進機能を搭載するなど、AVとITの真の融合を図り、ニュース・番組制作のワークフローの高速化を実現します。
さらに、AG-HVX200はミニDVテープ記録機能にも対応しており、報道からコンテンツクリエーションまで幅広いニーズに応える新機軸ハンドヘルド・カメラレコーダーです。
・新開発プログレッシブHDイメージングシステム&HD対応ライカディコマーズームレンズ ネイティブ・プログレッシブ・16:9 3CCD HDイメージングシステム。スーパースムースなカム式マニュアルズームとフォーカスリング付きHD対応ライカディコマー広角ズームレンズや、アイリスダイヤルを搭載。
・放送用DVCPRO HD圧縮採用による高画質HD & マルチコーディック 映像制作にかつてない柔軟性と多彩な表現力をもたらすDVCPRO HD P2ハンドヘルド・カメラレコーダー AG-HVX200はP2カードに、放送用として実績のある高画質DVCPRO HD方式による1080 60i/30p/24p、720 60p/30p/24p撮影、さらにDVCPRO 50/DVCPRO/DV圧縮方式による撮影に対応。 放送・プロダクション業務用として開発されたDVCPRO HDフォーマットは、編集することを前提とした実績のあるフレーム内圧縮の採用によるコストパフォーマンスの良さや、ビデオサンプリング周波数レート4:2:2によるカラーコレクションに耐え得る映像を実現。また、DVCPRO HDフォーマットは原音を忠実に再現する非圧縮オーディオ方式(16bitPCM)を採用しており、ポスプロでのMA作業に不足はありません。さらに、IEEE1394インターフェイス経由で、アップル、アビッド、カノープスなどの他社ノンリニア編集システムと、AG-HVX200やDVCPRO HD機器を接続して編集作業が可能です。
・非圧縮デジタルオーディオ 非圧縮48kHz/16ビットデジタルオーディオで、最大4チャンネル(外部入力2チャンネル)の高音質収録が可能。放送用HDカメラに匹敵するパフォーマンスを誇ります。
・バリアブル・フレーム・レート機能 DVCPRO HDカメラレコーダーVARICAMに搭載されたバリアブル・フレーム・レート記録機能を、小型カメラで実現。AG-HVX200は720pモード時、フィルムカメラのように様々なフレームレートでの記録が可能です。これによりコマ落とし/ハイスピード撮影などのスピードエフェクト収録が可能です。
・シネライクガンマ フィルムのラティチュードをビデオで再現するために開発され、世界で初めてVARICAMに搭載されたフィルムガンマ。ミニDVカメラレコーダーAG‐DVX100シリーズでは、より扱いやすいシネライクガンマとして多くのDVフィルムメーカーに支持されています。AG-HVX200はそのシネライクガンマ機能を継承して搭載している他、P2camに搭載した報道取材向けのニュースガンマも搭載しています。
・P2カードによる先進機能 新開発の8GBのP2カードを使用すれば、AG-HVX200はカード1枚あたりDVCPRO/DVで約32分、DVCPRO 50で約16分、1080/60iもしくは720/60pで約8分間記録します。720/24p選択時には20分記録可能です。 本機はP2カードスロットを2基装備して連続記録に対応し、ノンストップ収録を実現するためカードはホットスワップが可能になっています。 可動部品を全く必用としないP2カードに収録することで、記録部にメカニズムをもつ従来のカメラレコーダーの弱点だった衝撃・振動・湿度などの過酷な撮影環境でも高い信頼性を確保しています。
・3.5型LCDにサムネイル表示―ランダムアクセス&クイックプレビュー 3.5型LCDパネルには、プレヴューはもちろん撮影をアシストしたり、サムネイルクリップを表示したり編集効率をあげるためにクリップを選択することができます。LCDモニターはサムネイル表示された場面(P2カード上の)にランダムアクセスして瞬時に再生できる他、編集に便利なようにクリップにマーキングしたり、不要なクリップを削除したりすることも可能です。
入出力端子 HVX200にはIEEE1394、USB2.0を含むシステムインターフェイスと、D4(コンポーネント)端子、コンポジット入/出力(切り替え)、Sビデオ入/出力(切り替え)、音声フォノ入/出力〈切り替え〉やヘッドフォン端子、さらにXLR音声端子(+48Vファントム電源対応)×2などのプロフェッショナル向けインターフェイスを装備しています。
アップル、アビッド、カノープス社がHD編集ソフトのAG-HVX200対応を表明 AG-HVX200にはIEEE1394とUSB2.0インターフェイスを装備しており、本機に対応した編集ソフトウェアを搭載したPCにデータを高速で転送したり、本機のP2カードにダイレクトにアクセスしてデジタイズ無しに直接編集したりすることも可能です。また、P2に対応していなくとも、DVCPRO HDに対応した編集システムにはIEEE1394を介して、従来のDVCPRO HDデッキのように本機を接続してデータを入出力することも可能です。
DVCPRO P2シリーズについて
当社のDVCPRO P2シリーズ製品は、放送業務用デジタルVTRシステムのDVCPROとの完全なデータ互換性を持ち、DVCPRO HDへのシームレスなマイグレーションパスを確保しています。DVCPRO P2は、テープレス取材や素材への瞬時アクセス、プロキシビデオを必要としないモバイル現場編集、さらに従来のデジタイズ・素材取り込み作業を削減するとともに、市販のデータストレージドライブと接続しローコストなアーカイブも可能です。
DVCPRO P2シリーズの主な機器は、多額のメンテナンスコストを発生させる可動メカニズムを必要としません。
P2カードは頻度の高い抜き差しに耐え得るためにコネクター部を強化し、テープやディスクを超える書き換え回数に耐え再使用することが可能です。
また、テープトランスポートや精密な制御を必要とする光ピックアップなどのメカニズムを必用としないので、衝撃・振動など過酷な環境に耐えることができます。