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2006年4月24日

松下電器の放送用半導体メモリー・ビデオシステム「P2-HD」シリーズが北京オリンピックの公式放送機器に採用

世界初、オリンピック映像をHDで半導体メモリーに収録


松下電器産業株式会社の、放送用半導体メモリー・ビデオシステム「P2-HD」シリーズをはじめとするHD(ハイビジョン)放送用機材およびシステムが、2008年中国・北京市で開催される第29回オリンピック夏季競技大会の公式放送機器として採用されることが、北京オリンピックの国際映像制作部門である、北京オリンピック放送機構(以下BOB:  Beijing Olympic Broadcasting Co. Ltd)との間で合意致しました。
松下電器のデジタル放送機器がオリンピックの公式放送機器に採用されるのは1992年バルセロナ、1996年アトランタ、1998年長野、2000年シドニー、2002年ソルトレーク、2004年アテネ、今年2月に開催されたトリノの各大会に続いて、8回目となります。
この契約に基づき、松下電器はP2-HDをはじめとした放送用デジタル機器を納入します。

今回の北京大会では、大会史上初めて収録から送出まで全てHD方式による放送となります。さらに、映像取材用カメラには半導体メモリーを使用した「P2-HD」シリーズが正式採用されます。オリンピック映像が、HDで半導体メモリーに収録されるのも大会史上今回が初めてのことです。

記録媒体に半導体メモリーが使用されることで、衝撃や振動に対して強く高い信頼性を発揮するとともに、IT機器との親和性も高く、ネットワークを介して記録データの高速転送が可能になり、放送業務のスピードアップとワークフローを革新することが可能です。

このことは、世界で始めて衛星放送中継を実施した東京大会(1964年)や、収録映像がデジタル化されたバルセロナ大会(1992年)に匹敵するテレビ放送における技術革新といえます。

BOBは、松下電器の過去のオリンピックにおける実績と信頼性の高さ、そしてP2-HDの将来性・革新性を評価し、今回の採用を決定しました。

これらの放送機器は、オリンピック期間中、国際放送センター(IBC)および各競技場で公式放送機器として使用されることになります。メンテナンス等のサービス提供の準備もあわせて進めています。また、BOB以外の世界の主要放送局への納入も進めます。

松下電器のデジタルVTRは、バルセロナオリンピックで公式放送機器として採用されて以来、高画質で鮮明な画像が高い評価を受け、今年2月から開催されたトリノ冬季大会では放送用デジタルVTR「DVCPRO HD」シリーズをはじめとする約900台の放送機器を駆使して、フルデジタルによる競技の撮影、放送、記録などのサービス提供を行ないました。

また、トリノでは大会期間中、英国BBCスポーツが放送用半導体取材システム「DVCPRO P2」シリーズを使用しました。なお「DVCPRO P2」シリーズは、2006年4月末で累計出荷が全世界で15,000台を超える見込みです。