【特長の説明】

１．９型新IPS液晶パネル（WXGA）の採用により、ポータブルクラス高解像度・高画質を実現。

新IPS液晶パネル
従来機（BT-LH900A）から面積比20％以上の高精細化を成し遂げた新画素構造の新IPS 液晶パネルを採用。17型LCD モニター（ 当社BT-LH1710）に匹敵する1280×768ピクセルの画素数を9型サイズで得ています。ポータブルモニターとして最高水準の高解像度を確保しました。^※
また、新IPS液晶パネルの新画素構造は液晶パネルの透過率を飛躍的に向上し、高輝度を実現しました。さらに液晶材料とカラーフィルターの新設計によって高コントラストの鮮明画像を獲得。屋外収録でも視認性の高いモニターが可能です。また上下左右各176°というLCDディスプレイとして最高水準の広視野角を実現しました。視野角による輝度変化や色変化を抑えた高品質な発色特性を備えています。

※ 9 型以下業務用モニターとして（2011年2月当社調べ）

ダブルLEDバックライト
新IPS液晶パネルはバックライトにLEDを採用しています。水銀をまったく使用せず、地球環境の保全に貢献する先進テクノロジーです。

キャリブレーション機能搭載
キャリブレーションソフトウェアをインストールしており当社指定のディスプレイカラーアナライザとプローブセンサー^※を接続するだけでPCなしでキャリブレーションを行えます。

※：コニカミノルタ製 ディスプレイカラーアナライザCA-310 ／標準測定プローブCA-PU32/PU35またはCA-PSU32/PSU35

その他の高画質機能
●三次元LUT（Look Up Table）：RGB 各色データから三次元LUTを用いて高精度10 bit 処理。低輝度から高輝度まで正確な色再現。
●斜め線補正処理回路：ギザギザのノイズ発生を抑制。
●高速高性能I/P変換回路：入力／出画の遅延を1フィールド未満に抑えています。
●オーバードライブ：中間調の応答性を高めた、にじみの少ないクリアな映像を再現。

２．放送業務用として充実した表示性能と収録アシスト機能、豊富なインターフェイス。

シネガンマ補正と新機能ブラックモード
VARICAMのF-RECモード撮影映像を最適な階調でモニターできるシネガンマ補正機能を搭載しています。さらに新機能として低階調シーンの暗部を見やすくするブラックモードを搭載。映画制作、フィルム質感のHD 番組・CM 制作に対応しています。

新オーディオレベルメーターとヘッドホン端子
カラー化された新オーディオレベルメーターは、エンベデッドオーディオ（3G SDI、SDI、HDMI^※）入力のレベル表示が可能。基準ポイント設定、ピークホールド、オーバーレンジ表示機能も備えています。ヘッドホン端子も装備、モニターチャンネルをメニュー選択可能です。

※ HDMI 入力時は2CHのみの表示となります。

WFM（Y/R/G/B）とベクトルスコープ表示
波形モニターおよびベクトルスコープ機能を内蔵し入力信号の波形と色域が表示できます。波形表示はY/R/G/Bの信号切替が可能です。

※WFM機能はすべての入力信号に対して使用できます。ベクトルスコープ機能は3G-SDIまたはSDI入力時に使用できます。

収録をサポートするフォーカスアシスト機能
HD撮影時に困難なフォーカス合わせをサポートする機能を搭載しています。

●フォーカスイン・レッド：フォーカスが合った部分の画像のエッジを赤く強調表示。ピントの山がはっきり確認できます。
●ピクセル・ツー・ピクセル：入力された映像をリサイズすることなく表示。1080i/P 信号は13.5 型ワイド相当に拡大して確認できます。

クローズドキャプションとタイムコードの表示
SDI、VIDEO 入力時にクローズドキャプションを表示できます。HD SDI CC 規格EIA-708（SD SDI CC 規格EIA-608）に対応し、最大8つまでのウインドウを同時に表示できます。またSDI 入力時にタイムコード（VITC/LTC/UBから選択）を表示できます。

多彩なマーカー表示
16：9モード時、4：3モード時ごとに多彩なマーカー表示ができます。

●アスペクトマーカー（16：9）：　4：3、13：9、14：9、CNSCO 2.39、CNSCO 2.35、2:1、VISTAの７種類の画角が確認可能。背景色は BLACK（0%）、HALF（50%）、NORMAL（100%）が選べます。
●セーフエリアマーカー（16：9/4：3）：95%、93%、90%、88%、80%、USER(80％〜100％)のセーフエリアを表示。
●センターマーカー（16：9/4：3）：ON/OFF。例のように他のマーカーと併せて表示できます。16：9モード時、アスペクトマーカーの画角に対応したセーフエリアマーカーを重ねて表示できます。

その他の表示サポート機能
●クロスハッチグリッド：80/40ピクセル間隔の切り替えでグリッドを表示。
● HV ディレイ表示：映像のブランキング期間を表示します。
● MONOモード：白黒映像表示に切換えることが可能です。
● 2 画面表示：任意フレームの映像を副画面として静止画表示できます。

ファンクションボタン
3つのファンクションボタンには、豊富な表示・切換機能^※の中から選択して1つずつ割り当てでき、ワンタッチで操作が可能です。

3G SDI ／ HDMIも備えた豊富な入力
3G SDI、SDI（HD/SD対応）、HDMI、コンポジット（VIDEO）、コンポーネント（YP_BP_R）入力を装備。ほとんどのHD/SD 映像をサポートしており、幅広い用途に、またワールドワイドな使用に応えます。

ビューファインダーとしての接続
15ピンVF 端子を備え当社製対応カメラレコーダー^※のビューファインダーとして使えます。（別売VFケーブル／ BT-CS910Gを使用）。また、カメラレコーダーのライト用パワータップDC出力からの電源供給にも対応しています。(別売/アントンバウア−製パワ−タップ)

※ AJ-HPX3700G/HPX2700G/HPX3100G/HPX2100/HDX400A/HDX900およびAG-HPX555（AG-HPX555のみSD解像度の白黒映像）。カメラレコーダーへの取付けには別途取付金具が必要です。

フィールドワークに応える放送業務用デザイン
●チルトスタンド、ヘッドホン端子を新たに装備　●タリーランプ：フロント＆リア、カメラVF 用途時にも対応。
●SERIAL（9ピン）およびGPI（ 9ピン）のリモート入力端子装備　●薄型・軽量・コンパクトなデザイン　
●マグネシウムダイキャストフレーム　●DC 駆動：アントンバッテリーを背面に装着可能。

３．３Dカメラ撮影のアシスト機能を多彩に装備。

２つのSDI 入力端子に3DカメラのL/Rを接続して、2D画面で3D画像を確認・チェックできます。リグ式3Dカメラシステムの調整アシスト機能を多彩に備え3D撮影における準備時間の短縮に貢献します。

■ ３Dアシスト機能をサポートしているフォーマット
1080/60i、1080/59.94i、1080/50i、1080/25Psf、1080/24Psf、 1080/23.98Psf、1035/60i、1035/59.94i、720/60p、720/59.94p、720/50p
●MIRROR：3Dリグ式カメラ使用時の基本調整。L/R 画像をサイドバイサイドで表示した状態でR側（SDI2）を左右・上下に反転させることができます。
●SHIFT：オーバーレイ表示からR側画像のみを水平・垂直に移動することができ、3Dカメラの光軸ずれを確認できます。
●COMPARISON：サイドバイサイド表示されたL/R画像の内側にハーフトーンマーカーを表示。片チャンネルだけオブジェクトの欠けが無いかを容易に確認できます。
●CONVERGENCE：全面表示のL/R 画像を自動または手動で切り替えて、コンバージェンスポイントを確認できます。
●COLOR：全面表示のL/R 画像をチェッカー状に合成します。輝度や色ずれを容易に確認できます。
●ZOOM FOCUS：サイドバイサイド表示の一部を拡大表示、フォーカスとズームのずれを確認できます。フォーカスイン・レッド機能も使用できます。
●VERTICAL：サイドバイサイド表示で横線の補助マーカーを使用して、L/R画像間の垂直ずれを厳密にチェックすることができます。
●OVERLAY：オーバーレイ表示またはグレー表示（差分表示）に縦線マーカー （3％間隔） を重ね、左右視差の幅を確認できます。
※ BT-LH910Gのオーバーレイ表示は3Dグラスを使用しても3D立体視にはなりません。

※製品の定格およびデザインは改善等のために予告なしに変更する場合があります。