パナソニック株式会社は本日、新型ライブスイッチャーAV-HS410を発表しました。新製品HS410は、従来機種のHS400A同等の19型ラックサイズ幅のコンパクトな一体型ボディながら、標準で9系統の入力信号、オプションボードを使用すれば最大13系統の入力に対応可能なHD/SDスイッチャブルの1M/Eライブスイッチャーです。7型カラーLCDモニターを搭載し設定画面が見やすく、新搭載のメモリープレビューや強化されたマルチビュー機能、シンプルでライブ送出に特化したボタン配置により操作性を大幅に向上しました。さらに3Dカメラを含む様々な入力信号に対応できる※1オプションボードスロットや、SDK※2提供によりサードパーティーやSI業者がプラグインソフトを開発して機能を追加しやすくするなど拡張性にも優れています。
HS410は標準でHD/SDマルチフォーマット信号対応で、システム周波数も60/50/24Hzスイッチャブルでワールドワイドでの運用やデジタルシネマ制作にも対応します。標準でSDI(HD/SD) 8系統とDVI-D 1系統の入力端子を装備。オプションボード用スロットを2基装備し、入力ボード用に使用すれば、最大13系統の入力信号に、逆に出力ボードに使用すれば最大10系統の出力に拡張可能です。また、フレームシンクロナイザーを全入力チャンネルに装備。さらにアップコンバーター 4チャンネル、ビデオプロセス8チャンネルを内蔵。出力は、標準でHD/SD-SDI 5系統、DVI-D 1系統を備えています。また、AUX BUSは4系統あり、AUX1にはMIXトランジション機能を装備。M/E列との組合せにより、多彩な運用が可能です。
多彩なエフェクト機能を搭載しており、標準ワイプ、ミックス、カットに加えて、縮小、スライドなどのDVE トランジションが可能です。クロマキーには、プラグインソフトウエアとして多くのノンリニア編集機で定評のあるPrimatte®アルゴリズムをリアルタイムで実現。世界中の映画、テレビ・プロダクション、ミュージック・ビデオ、コマーシャル製作で使用されている、Primatte®のハイエンドクロマキー技術が、プロの現場で求められる高精度な合成技術をライブスイッチャーで実現します。
さらに、ショットメモリー、イベントメモリー機能に加え、新機能としてビデオメモリーとメモリープレビュー機能を搭載。ビデオメモリー機能は、静止画もしくは動画をキー信号付きで録画や再生が可能です。一方、1M/Eスイッチャーでありながら映像効果メモリのプレビューを実現。ショットメモリーまたはイベントメモリーの映像効果をメモリープレビューバスで確認できます。これらにより、オンエア中にも映像効果の仕込みができ、映像効果メモリ機能を使いこなしたライブ運用が可能となりました。
HS410はユーザーインターフェイスも強化しています。WVGA(800×480ピクセル)の7型カラーLCDモニターを装備し、設定メニューはもちろん入出力映像、WFM表示、マルチビュー表示に対応しました。マルチビューディスプレイは、4・5・6・9・10・16分割から選択でき、時計表示・オーディオレベルメーター・4:3マーカー表示が可能となりました。A バス/B バス、各列に12 個(SHIFT拡張機能で最大22個)のクロスポイントボタンなど、ダイレクトに各機能の操作を可能にするシンプルなパネルレイアウトにより、迅速なライブ送出が可能です。
さらに、オプションボードAV-HS04M7Dを装着することで、3Dモード時、標準4系統、最大5系統の3Dカメラなどからのステレオ3D映像信号のスイッチングが可能になる予定です。もちろんPrimatte®クロマキー合成にも対応しています。その他、上位機種のAV-HS450で搭載していた3Dリグ映像の補正機能や、3D映像信号のステータスモニター表示機能を搭載するなど、本格的な3D映像制作に対応します。
HS410は当社が提供するSDKにより、サードパーティーやSI事業者が自由にプラグインソフトウエアを開発して、本機に新たな機能を追加することが可能です。
AV-HS410は2011年冬の発売を予定しています。また、オプションのステレオ3D機能への対応は2012年春を予定しています。
※1:ステレオ3D機能を使用するには、オプションボードAV-HS04M7Dと本体のバージョンアップ(無償)が必要です。 ※2: Software Development Kit (ソフトウェア開発キット)。 ●Primatte®は、株式会社IMAGICAデジックスの登録商標です。 ● Primatte®の著作権は、株式会社IMAGICAデジックスが保有しています。 ● Primatte®の特許は、株式会社IMAGICAデジックスが保有しています。