[米国時間2013年3月20日発表]
パナソニックは本日、AVC-ULTRA 記録とマイクロP2カードスロットに初めてネイティブ対応したP2 HD レコーダ AJ-PD500を公開しました。AJ-PD500はまた、AVC-Intra100時10 ビ ット1080プログレッシブ信号をフルラスターで記録できる初のP2デッキです。
AJ-PD500は、その幅広いフォーマット選択肢(AVC-LongG とAVC-Proxy は標準仕様、 AVC-Intra200とAVCHD 再生はオプション)と多様なプロ用インターフェイスにより、制作会社、ポスプロ、長時間ドキュメンタリー制作、ライブイベント制作、衛星設備、リアリティ番組、中継車などの用途や、報道設備でのバックアップ録再機としても最適です。
パナソニックのAVC-ULTRA は、マスター高画質はもちろん、ロービットレートでのフルHD10 ビット4:2:2 記録が可能で、マスタリングから伝送用途までの幅広いユーザーニーズに対応します。ファイルサイズがクリティカルとなる用途のために開発されたAVC-LongG は、より 小さいファイルサイズで10ビット4:2:2サンプリング記録に対応し、MPEG-2よりも保存コ ストや転送時間をセーブしながら、同等以上の画質を確保しています。AJ-PD500は、AVC-LongG50(10 ビット、4:2:2)やAVC-LongG25(10ビット、4:2:2)など、AVC-LongGの画質レベルを選択可能です。
AVC-Intra200記録は、フレーム毎のビットレートがAVC-Intra100の2倍で、実質的にロスレス高画質です。本製品は、アフォーダブルなファイルベースのハーフラックレコーダーな がら、マスタークオリティのコーデックに対応します。AVC-Intra200記録は、クロマキー合成のほか、テレビ番組制作やフィルム出力、ハイレベルのカラコレにも適しています。また、今AVC-Intra200で高品質な番組制作を行なうことは、今後、よりハイレベルのフォーマットにレゾリューションをアップコンバートする際にも役立ちます。AVC-Proxyコーデックは高速のファイル交換に対するニーズに対応し、高解像度ファイル記録と並行して同時に 記録されます。AVC-Proxyにより、毎秒3.5Mbpsから800kbpsまでのビットレートで、高速・高効率なオフライン編集が可能となります。
AJ-PD500は、SDカードフォームファクタに対応した当社新開発の「mciroP2 カード」用に2基のスロットを装備しています。また、プロキシやメタデータ記録、AVCHD再生用のためのSDカードスロット1基のほかに、P2 カードスロット2基※を装備しています。12Vバッテリーで稼動する堅牢なハーフラックサイズのAJ-PD500は、フィールド制作のニーズにも応え、 約3.5kgのコンパクトで軽量なボディは運搬にも便利です。
他の特長としては、直観的に扱えるマルチコントロールのジョグダイアル、ネイティブな1080/24p 記録、1080/24PsF入出力、USB3.0インターフェイス、4チャンネルのAES/EBUデジタルオーディオ(BNC入出力)と2チャンネルのアナログオーディオ(XLR入出力)などがあります。3.5型16:9液晶ディスプレーで、映像素材の再生・プレビュー、動画クリップとメタデータの管理が可能です。当社製・他社製を問わずさまざまなカメラからのHD-SDI入力でフル解像度10ビットの映像を記録し、外付けハードディスクドライブにデータをバックアップすることができます。本機はHD/SDのコンテンツを自動判別して再生(設定変更不要)。50Hz/60Hz切り替えで海外での使用も可能です。
AJ-PD500の「スーパー・スピード」USB3.0インターフェース(HOST)は、高速転送が可能です。これにより、ユーザはクライアントに引き渡すコンテンツを簡単に低コストのハードディスクやSSDに転送しておくことができます。PCに接続した場合、USBデバイスのモードによってAJ-PD500は2基のmicroP2カードもしくはP2カードのドライブとして使用可能です。さらに、HDDをAJ-PD500に接続してコンテンツをリアルタイムではないがプレビューすることが可能。この機能を使えば、ドライブにコピーされたコンテンツを確認したり、ドライブ上にある撮影済みコンテンツのレビューをしたりすることもできます。
このレコーダのHDMI出力により、非圧縮デジタル映像を様々な民生機器(テレビやプロジェクター等)に送出することができます。本機はRS-422Aリモートに対応しており、それにより映像ソースとしてノンリニア編集システムやカラコレシステムからコントロール可能。またAJ-PD500は、1080/60信号入出力用の3G-SDIとネットワーク使用のためのギガビットイーサネット接続を装備。また、ヘッドホンジャックやスピーカー、タイムコード入出力、同期入力も装備しています。
その他にも、アップ/ダウン・コンバーター、メタデータ入力に便利なUSBキーボード接続機能、波形/ベクトルスコープ表示機能や、多数の機能の中から選択し割り当て可能な6つのユーザボタンなど、優れた機能を搭載しています。
AJ-PD500はこの秋発売され、米国でのリスト定価は14,000ドル未満となる予定です。
●詳細は、AJ-PD500暫定版(カタログPDF) をご覧ください。