2013年9月13日
4K 10ビット処理IPSパネルで広色域に対応した31型モニター
パナソニック株式会社は、新製品の31型4K LCDビデオモニターBT-4LH310(価格未定)を2013年12月に発売します。本機は、スタジオやフィールド用途での4K/2K制作をサポートするため、ネイティブ4K解像度(4096×2160)、広視野角、最大10.7億色を忠実に再現可能な4K IPSパネルを搭載。本製品は、多彩なプロ用映像信号入力(HD SDI、3G SDI、HDMI)への対応、三次元ルックアップテーブルによる忠実な色再現処理、HDクローズドキャプション表示、そして環境に配慮した水銀レスLEDバックライト付パネルを特徴としています。
当社の4K制作用モニターは、ビデオ制作現場での4Kカメラのライブビューイングや4Kラッシュ視聴のためのデバイスと同じインタフェースを装備しています。フィールド制作のために、堅牢なアルミフレームを装備し、AC電源に加えDC24V電源での駆動にも対応。付属スタンドのほか、VESAマウントにも対応しています。
BT-4LH310によりポスト・プロダクションは、編集や上映などの日々のさまざまな4K業務に対応することが可能です。4Kに加えて2K/HD映像を最大4画面表示することができ、映画やポスト・プロダクション業務全般だけではなく、企業・教育・研究機関などのハイエンド映像制作で使用可能です。本製品のハイレゾリューション・ハイクォリティさはまた、CGやシミュレーションソフトなどにも活用できます。
本製品の高輝度・高コントラストの水平配向(IPS技術)LCDパネルは左右・上下両方向で178度の広視野角を実現。視野角による輝度変化や色変化を抑えた高品質な発色特性を備えています。三次元LUT(ルックアップテーブル)と6軸色補正により、輝度の変化に伴うLCDの色相シフト(色ずれ)を軽減し、低輝度から高輝度まで忠実な色再現を実現。中間調の微妙な色合いも表現します。
BT-4LH310はデジタルシネマ制作にもフル対応。DCI(P3)の色空間をサポートし(カバー率96%)、LUTアップロードを伴うデジタルシネマワークフローにおいて高精度なカラーマネジメントが可能になります。本製品は、正確にITU-R BT.709の業界標準の色空間を表示することができます。先進のアシスト機能として、輝度別に色表示、簡易分布バーと合わせて輝度を視認できるY MAP機能やゼブラ表示機能を搭載しています。
SDIもしくはビデオ入力からのHDクローズドキャプション表示に対応。さらに、本製品はほぼ全ての4K映像機器との接続に対応し、優れた操作環境を提供する多彩な映像入力端子【アクティブスルー端子(BNC×4)付 3G/HD SDI、HDMI(1.4b)×2、DisplayPort(1.1a)×2】とリモート端子【GPI入力、RS-232C、RS-485】を装備しています。
なお、本製品のプロトタイプを2013年9月13日(金)から17日(火)までアムステルダムRAIセンター(オランダ)で開催される欧州国際放送機器展「IBC2013」に出展しています。
●詳細は、BT-4LH310暫定版(カタログPDF) をご覧ください。