2013年10月2日
米国テレビ芸術科学アカデミーより、テレビ技術の発展・貢献に対して授与。パナソニック17回目の受賞。
CAC機能を搭載した製品例: メモリーカード・カメラレコーダーAJ-PX5000
■CAC(色収差補正)機能の効果イメージ
※この画像(イメージ)は機能を説明するために作成したものです。実際の映像をキャプチャーしたものではありません。また効果は強調されており実際の映像とは異なります
パナソニック株式会社は、放送カメラ用CAC(色収差補正)技術の開発で、米国テレビ芸術科学アカデミー (The National Academy of Television Arts & Sciences)より2013年度テクノロジー&エンジニアリング エミー賞®を受賞しました。エミー賞®は、来年1月9日(木)に国際コンシューマーエレクトロニクスショー(CES、ラスベガス・コンベンションセンター)展示の一環として公開される予定です。
倍率色収差はすべての光学系に固有のもので、光学設計で補正される必要があります。今回開発した技術は、レンズ収差をモデル化しリアルタイムで電子補正を適用するというコンセプトにより、画質をめざましく向上させるとともに、ローコストなカメラや光学系でも画質を改善することが可能です。本技術は、当社の放送業務用半導体収録システム「P2HD」シリーズに採用され、AG-HVX200からAG-HPX255までの業務用ハンドヘルドHDカメラレコーダー、放送用の肩乗せ型HDカメラレコーダーではAG-HPX600やAJ-HPX3100G、P2-VARICAMシリーズ、最新モデルのAJ-PX5000(AVC-ULTRA記録対応)に搭載されています。
テクノロジー&エンジニアリング・エミー賞®は1948年に設立され、放送技術のイノベーションを称え、テレビエンジニアリングに多大な影響を与えた技術貢献に対して企業・団体・個人に贈られます。当社は、これまで17のエミー賞®を受賞し、その中の13はデジタルビデオ技術分野で受賞しています。
【レンズ色収差補正(CAC)について】 レンズ自体で補正しきれないわずかな色収差などが主な原因で発生するレジストレーションエラーを、カメラレコーダー本体にて自動的に補正し周辺画像の色にじみを最小限に抑える機能。CAC対応レンズを使用することにより、映画用プライムレンズに近い映像がズームレンズで得られます。
【当社の受賞したテクノロジー&エンジニアリング・エミー賞®について】 1979-1980:①デジタルビデオ特殊効果技術、1985-1986:②タイムシフト記録可能な民生ビデオ、1989-1990:③大規模アーカイブのための自動ロボット映像録画再生技術、1991-1992:④テレビ用デジタルプロセスビデオカメラ(AQ-20)、⑤1/2インチ幅コンポジットデジタルVTR技術(D3、NHK共同受賞)、1992-1993:⑥デジタルビデオプロダクションスイッチャー(AS-D700)、1993-1994:⑦オンチップレンズ付CCD(ソニー共同受賞)、1994-1995:⑧1/2インチ幅コンポーネントデジタルビデオ収録技術(ソニー共同受賞)、1997-1998:⑨D5-VTR用HDフレーム内圧縮アダプター(NHK共同受賞)、⑩6.35mmコンポーネントデジタルENG/EFP収録技術(DVCPRO)、1999-2000:⑪ビデオフォーマットコンバーター(Snell & Wilcox共同受賞)、⑫可変フレームレートビデオ収録カメラシステム(VARICAM)、2000-2001:⑬民生ビデオカメラ(ソニー、JVC、日立、コダック)、2007-2008:⑭HDMI開発(Silicon Image、Thomson、東芝、ソニー、日立、Philips、Molex、日本航空電子、Intel)、2009-2010:⑮民生再生機のためのブルーレーザー光学システム(ソニー、フィリップス、TDK)、2011-2012:⑯放送用半導体収録システムP2