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2019年4月8日
IP伝送を用いたリモート運用によりオペレーションコストを削減
機能別ユニットの組み合わせによりSDI/IPの混在環境にも対応
パナソニック株式会社は、4K映像とIP伝送(ST2110準拠)に対応し、ユーザーニーズに応じたシステム構築の柔軟性・拡張性を備えた、新発想の放送用スイッチャーシステムシリーズ「LPS(Live Production Suite)」を開発しました。2019年10月より順次商品化を予定しています。
MoIP(IP接続による映像伝送)により、IP接続設備とインターネットのITインフラを活用することで伝送距離の制約がなくなります。これにより、放送局からは中継車等ローカルスタジオを使用せず放送局からリモート運用を行うローコストオペレーションにつながると期待されています。また、4K/8Kの高解像度・高ビットレート伝送能力にも優れているため、放送用伝送システムとして今後の主流になりつつあります。ただ、一方で、現行のHD放送システムではSDI伝送が主流であるため、放送局からはSDIインフラと混在しながらIPに移行するシステム運用が求められてきました。
今回開発した「LPS(Live Production Suite)」は、スイッチャーを構成する要素であるゲートウェイ(入出力)、クロスポイント、ME、システムマネージャーの機能をそれぞれユニット化。ユニットを選択し、組み合わせてスイッチャーを構成します。ゲートウェイユニットにはIP/SDIの2種類があり、この組み合わせにより、IP/SDI両方の入出力に対応するユーザーの環境とニーズに応じたシステム構成が可能になります。
当社は、MoIP(IP接続による映像伝送)を、放送局の運用を効率化し高画質化に対応できるソリューションとして積極的に推進してきました。今後ともIP伝送と4K/8Kに対応したハイエンド放送機器を開発することにより、放送業界の発展に貢献してまいります。
なお当社は、本開発システム機を、2019年4月8日から4月11日まで米国・ラスベガスで開催される「NAB Show」に参考出展します。
※上記のニュースリリースは、掲載当時のものです。社名や組織名、価格など現在とは異なる場合がございますのでご了承ください。