ページの先頭です。
コーエン氏:VPスペシャルプロジェクトのプロデューサー、ゲーリー・ラング氏担当のフォックス作品のクオリティはとても高く、年々高いものを要求されます。今年はデイトナ500の直前の4日間に68人のドライバーを撮影しましたが、セットの用意や撮影だけでなく、タイトなスケジュールで編集まですべての段取りをつけなければならない。こうして撮った映像を編集して、全米自動車競争協会の18週の放送の間ずっと使うんです。
撮影監督のバーレイン氏は、2000年からずっと全米自動車競争協会の Nextel Cupand Bushシリーズのドライバーの撮影・美術・照明を担当している。
バーレイン氏:シリーズでは毎週、ゲーリー氏が我々の撮った映像ストックの中からオープニングと目ぼしいシーンを1、2取り出し、今のレースや過去のレース映像なんかとミックスします。放送局によって変わるエンドクレジットに使う映像にも我々の映像を使う。全部で36ほどもあるレースすべてにオープニングとクレジット映像が必要ですから、ドライバーの表情や仕草などをできるだけいろいろ撮影して、同じ映像がかぶらないようにしておくんです。
昨年まで、 全米自動車競争協会の仕事は主にデジタルベータカムで撮影し、後処理でフィルムテイストに加工していたという。
マンハッタンプレイスは以前、フォックススポーツの番組をフィルム撮影したことがある。
コーエン氏:ゲーリー・ラング氏が担当のフォックスのMLBベースボールポートレートでは、本格的な16ミリ(現在は24pを使用)で撮影しました。VARICAMやSDX900 はフィルムと比べてかなりのコスト削減になるし、フィルム代や現像料を気にすることなくたくさんの映像を撮影できます。フィルムからテープへの転送コストも不要で、すぐに納品できる。プロデューサーはフィルムを編集用に発送しなくても、映像をL.A. に持って帰ることができるのです。通常でフィルムよりも2日は納期を短縮できるので、その点でフィルムは圧倒的に不利です。VARICAMの24p映像は、16ミリの映像より優れていると思いますね。たとえフィルムで撮影する予算があったとしても、絶対VARICAMで撮影した方がいい。こういう仕事にはまさにぴったりですよ。
マンハッタンプレイスが制作した全米自動車競争協会の撮影ラッシュは、クライアントに満足感を与えたという。
コーエン氏:24p 映像はプロデューサーの期待以上だと思いました。ラング氏は大事なクライアントで、美術と技術に関しては非常に厳しいプロデューサーですが、モニターで24p映像を見た途端「すごいね、素晴らしい。まるでフィルムで撮影したみたいだ。君の意見は正しかったよ」と言ってくれました。次の全米自動車競争協会シリーズも24p撮影することが決定しました。 SDX900はプロとしてもワクワクするカメラです。さあ撮ろう、と思いたっていきなり外に出ても、フィルム撮影しているような映像が撮れるなんて。 1987年から少なくとも13台はカメラを買いましたが、フォーマットがみんな変わってしまった。いずれVARICAMも購入する予定ですが、とりあえずすぐにSDX900 を買うことになりました。これからも24pで撮影していきたいと思っています。SDX900とVARICAMのどちらがベストかと聞かれればVARICAMを選びますが、クライアントの予算がきつい場合はSDX900でも十分です。これからもこの2台でたくさん仕事をしていきたいと思っていますよ。 バーレイン氏:SDX900 は、Zeiss Digi Primesレンズで歌手のアダム・グリーンのミュージックビデオを撮影したあとに入手しました。低コストなのに高画質という点が気に入り、スティーブに相談してさっそく一台買ったんですが、使ってみてビデオの仕事にのめりこんでしまった。今までにかなりいろいろ撮りましたが、これからもSDX900を使い続けていきますよ。CM、ミュージックビデオ、映画までSDXで撮ってきて、今は有名なガラス芸術家ウィリアム・モリス氏のドキュメンタリーをVARICAMで撮影しています。 SDX900とVARICAMはどちらも使いやすくてさまざまなジャンルに対応できるので、現在入手できる中で最高のカメラです。もっぱらこればかり使っている、と友人にもいつも話していますよ。