夢を作る才能(インド)


 ドキュメンタリー映画の監督は、世界的に増えてきている。インド南部のベルガウム県を拠点とするドキュメンタリー監督であるM.BGowda氏。おそらく彼はカルナータカ州北部で初めてプロ用の撮影機材、照明機材と編集機器を活用する監督だ。彼はパナソニック製品の熱烈なファンであり、プロとして20年以上にわたりパナソニック製品で多数の作品を撮り続けてきた。
これまでの創作活動で、M.BGowda氏は国際的な賞を2度受賞している。特にドイツのドキュメンタリー書籍としても出版された「Yellamma」と「Indian Obscura」は有名だ。「Yellamma」の映像はドイツのテレビでもオンエアされ、彼の写真や映像は国内国外の定期刊行物や雑誌でも取り上げられている。
そのなかで、M.BGowda氏はパナソニック製品での撮影とその性能について以下のように語っている。

 --ドキュメンタリーやテレビの世界へ足を踏み入れたきっかけは?
小さな仕事をやらせてもらっている内にいつの間にかこの世界に入っていましたね。仕事が増えてくるにつれ、もっと思うままに操れるカメラがほしいと思うようになりました。正直いって、邪魔になるようなカメラなんていらなかったのです。結局小型で理想的なBetacam SPカムコーダー[PVW-D30P]に決めました。バンガロール市以外のカルナータカ州全土でこのカメラを使っているのは私だけなので、この機材についても触れておきますね。このBetacamシステムで10本のドキュメンタリーを作りましたが、撮りたいものが増えてきたので、もっといいシステムがないか、いろいろ情報を集めていました。そんな中、なにかいいものがないかと思ってムンバイやハイデラーバード、チェンナイなどの都市で行われた「放送機材展示会」に行ったのです。

 --今までの撮影で、パナソニック製品からインスピレーションを受けたことはありますか?
結婚式やイベントなどではパナソニックのVHSカメラを使っていますし、編集や音響にはパナソニックのVCRやテレビ、オーディオシステムを使っています。パナソニック製品からイメージを得ているといえますよ。

 --今までどれくらいドキュメンタリーやシリーズものを作りましたか?
Betacamで22本、AG-DVX100で10本ドキュメンタリーを撮って、その内完成したのは12本になります。現在3本がすでに制作中です。撮影の感想としては、ソニーBetacamは14キロもあり、60kmもの西部の山道を辿るMahadevi川の撮影は最悪だったのに比べ、AG-DVX100は持ち運びも楽で、扱いやすいく、助かっています。
AG-DVX100はどんな環境下でも扱いやすく、Mahadevi川の曲がりくねった熱帯雨林地域の撮影も、豪雨のMahadevi川の撮影も順調に完了。奥深い森の撮影も問題なかった。また、AG-DVX100は、照明もスペースも限られた場所で撮影するにはもってこいのカメラだと思う。ニューデリーTVやインド国営放送のニュース素材は、もっぱらこれで撮影しています。

 --DVX100を使ってもうどれくらいになりますか?ドキュメンタリー撮影において、製品の評価をしてください。
 2003年の8月から使っていますが、非常に満足していますね。特に次の点で優れていると思います。
・アングルが広い
・LCDモニターとカラービューファインダーで色の 確認ができる
・XLR入力でプロレベルの録音ができる
・ホワイトバランスが調整しやすい
・マニュアルフォーカスが合わせやすい
・軽い   ・製品としての質がよい
・メンテナンスが不要   ・消費電力が少ない
・頑丈   ・動いているものを撮影しやすい。

 --技術的な特徴で魅力を感じるところはどこですか?
 ノンリニア用IEEE1394端子がついているところです。

 --今の映像作家たちがDVX100にどんどん移行していっているのはどうしてでしょう?
25pモードとシネライクガンマが魅力なんでしょうね。たんなる映像としても映画としても最高品質のものができます。

 --他製品と比べてDVX100を薦める理由はなんですか?他製品にないところとは?
 ・最新の技術を使った製品である
・インドでの販売やサービスのネットワークがよい
・顧客に対する会社の誠意ある対応
・購入後でも相談に応じてくれる
・国内の展示会などで撮影や放送機材の最新情報を 提供してくれる

 --性能やデジタル処理という点でDVX100は経済的でしょうか?
もちろん経済的です。加えて以下の点でも気に入っています。
・小型で持ち運びやすい
・通常3人のところを1人で作業できる
・レンズフードやファインダー、マイクなどデザインが優れている
・デジタルとしては最高の光感度と画質
・プロ仕様の47万画素プログレッシブCCD
・ライカディコマーレンズ

 ※この文章は雑誌「ASIAN Photography」(東南アジアの発刊誌)より抜粋しています。