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DVCPRO HDの導入機材は、スタジオレコーダーとしてAJ-HD1700×7台およびAJ-HD1400×4台、カメラレコーダーとしてAJ-HDX400A×2台。2007年度内にはニュースサブの更新も計画しており、さらに導入が進んでいく。写真は取材用カメラレコーダーのAJ-HDX400A、制作サブに設置したAJ-HD1700×3台とTV第2編集室(リニア編集室)のAJ-HD1700×3台。
“地元プロダクション等との互換性” 「地元プロダクションとの互換性やノンリニア編集システムとの親和性も大きな要素です」とするのは報道制作局制作技術部部次長の佐藤雄一氏。「一部制作をお願いしている周辺のプロダクションにおいてもDVCPRO HDの導入が拡大しており、プロダクションとの連携を考えた場合、フォーマットの統一は大きなメリットになってきます。また、ノンリニア編集システムとの親和性や、今後のテープレス化を見据えた展開も考えていく必要があります。現在、制作用途のノンリニア編集システムとしてFinal Cut Proを4式導入していますが、ノンリニアで白完パケを作成し、リニアで完結するといったスタイルもできつつあります」(佐藤氏)
AJ-HDX400Aの多彩な収録サポート機能 また、カメラレコーダーAJ-HDX400Aの操作性に対する評価も高い。「取材から編集までオールHDで制作している『週刊山崎くん』でも2台のAJ-HDX400Aが大活躍しています。大晦日から2007年元旦にかけて開催された、熊本城築城400年祭オープニングのライティングイベントの取材では、AJ-HDX400Aのデジタルスーパーゲイン(フレーム蓄積モード)による高感度収録が威力を発揮しました。特に星空の撮影などでは、他のHDカメラと比較して画質に対する評価が高かったと思います。さらに、瞬間を収録していく報道分野では、プリRECなど多彩な収録サポート機能が活かされてくると考えています」(佐藤氏)。「また、駅伝等の取材では、ノンリニア編集システムとの親和性をより高めていくことを目的に、IEEE1394準拠のDVCPRO出力によるHDD収録といった検証も行っています。ワークフローの改善や今後のテープレス化を見据えた検証で、制作の効率化を図っていくものです」(板橋氏)。