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3年計画で制作・報道系をHD化 同社では、報道制作分野における取材・編集設備のHD 化を3 ヶ年計画で進めている。制作系については2006 年にDVCPROHD カメラレコーダーAJ-HDX400 × 2 式、AJ-HDX400A× 2 式とともに、ノンリニア編集システム× 8 チェーンを導入し、HD 化を完了している。2007 年は報道系をHD 化するべく、3 月に“P2cam”AJ-HPX2100× 3 式、4 月にP2 アーカイブシステム、7 月に報道・制作分野におけるノンリニア編集室、8 月に“P2deck”AJ-HPS1500 や送出IF による制作・ニュースサブのP2 送出システムおよびP2 カードIC タグ管理システムの整備を行い、9 月からP2HD による放送システムの本格運用を開始した。 また、3 報道支局( 延岡、都城、日南) に“P2cam”AG-HPX555と“P2gear”AG-HPG10 を各1 台整備するほか、IP 伝送システム等を導入する。2008 年度は本社・報道系の“P2cam”をさらに3 台拡充し、HD 化への移行を完了させる計画だ。 報道制作局制作映像部副部長の小畑貴嗣氏は「9 月から、夕方のニュースのワイド番組『MRT イブニングニュース』やショートニュースでP2HD によるトータルワークフローでの送出・運用を始めています。今のところ手探りの状態ながら問題なく運行できています。テープからP2 への移行は、運用するスタッフからすると全く別物でしたが、切り替えもスムーズにでき、運用自体はうまくいっていると思っています」とする。
編集→サブ送出はP2 カード/アーカイブの素材登録・検索はネットワークで 報道分野におけるノンリニア編集システムは8 チェーンを整備。このうち1 チェーンはHD-SDI によるベースバンド入出力対応システムとなっている。P2HD およびDVCPRO HD で取材した素材については、カノープス社製P2 対応のノンリニア編集システムREXCEED によりオンエア用素材を作成し、P2 カードに記録する。一方、1/2 インチテープ素材は、リニア編集システム× 4 チェーンによるオンエア素材を作成した後、P2 カードにダビングを行う。これらのP2 カードを制作サブ、ニュースサブに2 台ずつ設置したP2 送出システムに挿入し、送出を行うことで、サーバー送出と比較して大幅なコスト削減を可能とした。 オンエア素材が蓄積されるP2 アーカイブは、ハードディスクおよびLTO ベースで構成されており、ギガビットイーサでネットワーク化した各ノンリニア編集システムから素材の登録や検索、引き出しが可能となっている。