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撮影風景。AG-HMC155の小型・軽量・機動性が大いに発揮された。
■メインカメラにAG-HMC155、メイキング映像用にAG-HMC45を使用 今回、AVCCAMが採用された最大のポイントは「番組制作のローコスト化」です。 ザ・ワークス ソフト事業部の山守文雄氏は「このドラマは放送局からの発注ではなく、製作委員会による企画・制作なので、よりローコストな制作が求められました。」と話します。 同社では以前、撮影スケジュール短縮、制作コスト削減を目的として“P2cam”AG-HPX555による番組制作を行いましたが、今回のドラマではさらなるローコスト化を実現させるため、メインカメラとしてAG-HMC155×2台を使用するとともに、メイキング映像用にAG-HMC45を使用しています。 また、同社では今回のドラマに先だってバラエティ番組『ネタ神』(自主制作)や、ギャル情報バラエティ『Gal Next Lab』(関西テレビ)においてAG-HMC155を使用しており、長尺番組にも十分対応できることと画質の良さから、今回のドラマ収録での使用が決定しました。
■小型・軽量、高い機動性を活かす 撮影は1話あたり2日間という短いスケジュールで行われましたが、AG-HMC155の小型・軽量で機動性が高いという特徴が大いに活かされています。“主人公がミスマガジン達の脇の下をくすぐると幸せになれる”というドラマの設定上、今回の撮影ではローアングルが多く、かつ重要なポイントとなりました。また、通常ならドリーを用いるような撮影でも、ほとんど手持ちで撮影することができ、スピーディな撮影に寄与したといいます。 一方、AG-HMC45はDVDの特典映像となるメイキング映像の撮影に使用されています。普段はスチルカメラマンのメイキング映像担当者からは「画角が広く、スチルカメラの感覚に似ている」と高い評価を得ています。また、操作が簡単なのでミスマガジン達が撮影したカットも一部にはあるそうです。
■PHモードの高い画質、編集コストも大幅に抑える 収録はPHモードで行われました。山守氏はその画質に対して、「全く問題ありません。今、番組制作の現場で数多く使用されているHDVと比較しても、画質は格段に良いと感じています。この番組が、名古屋地区における深夜帯で全週全局トップの視聴率を上げていることからも、視聴者はこの画質に全く違和感を持っていないことがわかります。」と述べています。 AVCCAM独自の高画質モード(PHモード)で収録した映像は、ProRes422でコーディングしてMacに取り込み、編集は社内のFinal Cut Proで行われています。山守氏は「ポストプロダクションで行われたのはテロップとMAのみでした。デジタイズ費用も抑えることができ、編集費用を大幅に低く抑えることができました。」としています。