ページの先頭です。
米国デンバーにある映像制作会社フィラメントプロダクションズは、世界各国のポピュラー音楽のルーツを巡る旅行体験記仕立ての音楽番組「ミュージック・ボイジャー」の制作にパナソニックのP2HDカムコーダーAG-HPX300を使用しています。同番組は、世界を旅して人々の生活、音楽ほか文化を紹介する番組。米国では2010 年初めからアメリカン・パブリック・テレビジョン/PBSおよび各アフィリエート局で放送されています。海外でもナショナル・ジオグラフィック・チャンネルズ・インターナショナルのNat Geo Music、Nat Geo Adventureチャンネルで放映が決まっています。さらに、CVMジャマイカなど地方パートナー局での放送と、オンライン(インターネット)配信も予定されています。ディレクター兼チーフ・エディターはケリー・マジェルキー(Kelly Magelky)、インド、ジャマイカでのロケではロッド・ブラックハースト(Rod Blackhurst)、オリバー・チェネヴァル(Oliver Cheneval)がそれぞれフォトグラファーのディレクター(DP)を務めました。 最初の数本ではムンバイ、ニューデリー、ジャイプル、ジョドプールなどインド北部の都市を取り上げ、撮影にはP2HDハンドヘルドカムコーダーAG-HVX200を使用しました。次のロケでは、新しいP2HDカムコーダーAG-HPX300を使用することになりました。世界的な伝説のミュージシャン、ボブ・マーリーの祖国ジャマイカで、レゲエ音楽のルーツを探ります。 「ジャマイカのロケはほとんどが夜、しかもまともな照明がないらしくて、だから不安だったのです。ところがAG-HPX300をテストしたら、照明が暗くても驚くほどのパフォーマンスです。シャッタースピードやゲインなど、ほかもチェックしましたが、画質には本当に驚きました」(ケリー・マジェルキー氏談)。 「ジャマイカでは実際に行く先々で照明が確保できない状況でした。でもAG-HPX300のおかげで、きれいな画が撮れました。ラッシュから驚かされることしきりでしたね」(同)。
「この番組の評判がパートナー局で高いのは画の良さが大きいのです。我々は自信を持っています。広いダイナミックレンジ、豊富な色彩パレットを活かしたこのコンテンツは、こちらから積極的に売り込まなくても買い手がつくほど人気です。実際に(色補正前の)色彩が素晴らしい、という声がひっきりなしに寄せられています。AG-HPX300は黒と赤の表現が特に素晴らしい。DPも飛行機の中で簡単にガンマ補正ができた、と言っていましたし、欲しかった画が容易に得られました」(同)。 撮影モードは720p/30PN、AVC-Intra 100でした。「昼夜を問わず、オーバークランク(60fps)、アンダークランク(12fps)で各シーンのファイルを作りました。景観は大半を60fpsで、日の出や日の入りは12fpsで撮影しました。AVC-Intraはポスプロ作業で役立ちました。エフェクトやWeb 圧縮にしても本当に良いし、画質全般も素晴らしい」(同)。 「AG-HPX300の魅力はいろいろあります。暗い場面でもゲインアップなしに撮影ができます。重すぎないので肩に担いだまま歩き回り、数多くのインタビューをこなすことができます。ロケ中でも簡単にクリップを見れる、そのモード切換えの速さにはほんとうに驚きました。たいへんな時間の短縮です。気になるシーンがあれば飛行機の中ででも見ることができる。バッテリー切れに悩まされることもなかった。これは何ものにも代えがたいメリットです」(同)。 「撮影には色々な焦点距離が必要だったのですが、今回使用したフジノン17倍HDズームレンズはとても良く、使えました。ビューファインダーの画質も素晴らしい。撮影時にフォーカスの確認ができるので助かりました」(同)。 今回の撮影ではクルーは8GBのP2カードを12枚使用しました。「もっと大容量のカードも考えたのですが、ホットスワップ機能のおかげで解決しました。毎晩、それから撮影の合間にもPCにデータを落して、P2カードの使い回しができました」(同)。 「各シーンの画質だけではなく、編集作業中や作業後でも画質が落ちることがありません。このコーデックは本当に素晴らしい。今はインターネット上に映像があふれている時代ですが、放送するにせよ、後でオンラインでストリーミングするにせよ、このコーデックは全般的に使えて素晴らしいと思います」(同)。
ミュージック・ボイジャーの編集は、Apple Final CutStudio Pro 7で行われています。
※米国販売モデル。国内販売モデルはAG-HPX305。