2013年9月13日
AVC‐ULTRA記録とmicroP2カードスロットを搭載した新型P2HDハンドヘルド・カメラレコーダー
パナソニック株式会社は、初のAVC-ULTRA記録とmicroP2カードスロット内蔵のP2HDハンドヘルド・カメラレコーダーAJ-PX270(価格未定)を2014年春に発売します。本機は、幅広いビットレートから用途に応じて選択可能なAVC-ULTRAコーデックファミリーに対応し、2つのmicroP2カードスロットによるサイマル記録機能を搭載。従来機よりコンパクト化された22倍ズームレンズとワイヤレスワークフローオプションにより、幅広い用途に応えます。
AJ‐PX270は、低ビットレートから高ビットレートまでカバーするAVC-ULTRAコーデックファミリーをサポート。業界デファクトのAVC-intra100に加えて、ファイルサイズを抑えたい用途に最適なAVC-LongGを搭載し、長時間記録が可能。AVC-LongGコーデックは、AVC-Intra100と同じフルHDサンプリングの高画質ながら低ビットレートにより、同じ記録容量で4倍長の記録が可能になります。新開発の高感度・低ノイズの1/3型3MOSセンサーを搭載し、AVC-LongGによる1920×1080 10ビット4:2:2の放送高画質映像を用いてより長時間、記録することが可能です。さらに、マスターグレード高画質記録のAVC Intra200にもオプションで対応する予定です
新P2ハンドヘルド内蔵の2つのmicroP2カードスロット※により、究極のローコスト・オペレーションを実現します。当社独自技術のmicroP2カードはP2カード同等の信頼性を確保し、本機はアダプターなしで使用できます。バックアップ用途に2枚のメモリーカードへのサイマル(同時)記録も可能です。レンズ機構部を再設計することで、従来機よりさらにコンパクトになった22倍内蔵ズームレンズは、広角28mmからテレ端616mm(=35mm換算)の広いズームレンジをカバー。交換式レンズ同様に3リング(カム式ズーム、フォーカス、アイリス)搭載し、快適なマニュアル操作を実現します。※従来のP2カードスロットも1つ装備しています。
本機は、LAN端子を標準装備しネットワーク機能に対応。ワイヤレスLAN接続もオプション(別売品:ワイヤレスモジュールAG-WM30)でサポートします。さらに、携帯電話ネットワークを介したワイヤレワークフローのための4G/LTE通信モジュール(別売)にも将来対応予定です。これらのワイヤレス通信機能によりAJ‐PX270のユーザーは、簡単に低ビットレートのプロキシデータと放送高画質のAVC-LongGデータをアップリンクすることが可能です。新ハンドヘルド・カメラレコーダーのネットワーク機能は、プロダクションワークフローの効率化、撮影からオンエアまでの放送ワークフローの高速化を実現します。
なお、本製品のプロトタイプを2013年9月13日(金)から17日(火)までアムステルダムRAIセンター(オランダ)で開催される欧州国際放送機器展「IBC2013」に出展しています。
●詳細は、AJ-PX270暫定版(カタログPDF) をご覧ください。